<契約結婚の結末はいかに?!>東山紀之の好演が光る日本テレビ「◯◯妻」の魅力 | ジーコのブログ

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メディアゴン 2015年3月18日


久保田正純

日本テレビの水曜ドラマ「○○妻」(まるまるづま)。「家政婦のミタ」の遊川和彦脚本ということと、「○○」に何が入るか、という遊び心もくすぐるタイトルで期待された。

白無垢の柴咲コウが三つ指をつく予告も印象的だった。主題歌の椎名林檎「至上の人生」も、ドラマの緊張感を高める。

ニュースキャスター・久保田正純(東山紀之)の妻ひかり(柴咲コウ)は、美人だが控えめで、炊事洗濯などの家事は完璧。夫のコーディネーも完璧にこなし、夫のテレビでの発言を聞き直し、アドバイスのメモを置いてから寝る。「内助の功」のお手本のような妻。実はこの夫婦には秘密があった。

秘密は第1話から明かされる。2人の関係は契約結婚であり、婚姻届を出していない事実婚の関係だった。なぜ契約書? なぜ入籍しない? 柴咲コウの謎めいたひかり役の芝居で、第2話以降への期待が高まった。

完璧に見えたひかりの過去が徐々に明らかになる。元看護師で離婚歴あり。育児ノイローゼになって子供を死なせてしまったこと。ストイックなまでの夫への献身は、悔いる過去への償いでもあった。

一方、番組で久保田正純のアシスタントを務める風谷愛(蓮佛美沙子)は久保田にあこがれてジャーナリストを志した女性。密かな恋心を抱き久保田への無償の愛を注ぐのを偶然にも、ひかりは目撃してしまう。過去のある自分より、正純にふさわしいのは風谷愛だと身を引こうと決意する。

このドラマ、柴咲コウの完璧で献身的な妻なのに、契約結婚しか受け入れず入籍を拒否しつづける正体不明さがポイント。この「ナゾ」でどこまでひっぱれるか、が見どころと思われた。

実際は、意外に早く謎が明かされ

 <正純を愛しているのに自分の過去を引きずって受け入れられない、でも愛してる>

みたいな、あえていえば「ふつうの葛藤ドラマ」になってしまう。もう少しサスペンス感をひっぱってほしかったのに、と思ったのは「家政婦のミタ」を意識しすぎか。だが、このままで終わるドラマではなかった。

このドラマでの発見は、なんといっても、キャスター・久保田正純役の東山紀之である。筆者としては、「少年隊」でシュッとした感じでダンスしている人。トーク番組でもカッコよく自分を崩さない人、といったくらいの印象だった(すみません、筆者の認識不足です)。むしろ、カラオケに一緒に行った奴が「仮面舞踏会」や「君だけに」を歌うのを聞くと、イラっとしたものだ(これはヒガシの責任ではないが)。


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