クランクイン!2013年5月25日
開催中の第66回カンヌ国際映画祭が終盤に差し掛かっている。26日に行われる公式部門の授賞式を前にして、並行部門や非公式の賞がいくつか発表され始めている。その中でもユニークな賞に「パルム・ドッグ」がある。カンヌの最高賞パルム・ドールをもじって2001年に創設された賞で、映画祭期間中に上映された作品のうち、スクリーンで印象的な演技を披露した犬優に贈られる賞だ。
24日午後(現地時間)、UKフィルムセンターで授賞式が行われ、今年のパルム・ドッグにスティーブン・ソダーバーグ監督作『Behind the Candelabra』のプードル犬「Baby Boy」が選ばれた。ジョークのような賞とはいえ、2年前の同映画祭では『アーティスト』で華々しく登場した名犬アギーが、同作にとっての世界最速の賞をもたらした。その後、アカデミー賞作品賞まで登りつめたシンデレラストーリーは記憶に新しい。会場には世界中のジャーナリストと着飾った犬たちが詰めかけて、注目の高さを物語っていた。