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https://shindanmaker.com/375517
先週もこちらの診断メーカーを使って出たお題に沿って、1日1話140字小説を書いてみました。
3/6 お題 『来世でもよろしく』
「残念だが俺の信仰では人は生まれ変わらないんだ」
「では死んだらどうなる?」
「最後の審判の時に甦るまで墓の中で暮らす」
「そうか。俺はそれまでにあと何度生まれ変わるかな」
「来世は戦場で別れを言わない生き方を」
「そう願う。お前さんは甦るまでごゆっくり」
「起こさないでくれよ」
3/7 お題 『ハッピーエンドの来ない悲恋こそ美しい』
大切な人を亡くしたのに涙も出ず、自分は案外冷たいと思っていましたが。
ある日ふとした瞬間にその人の名を呼びました。
『何?』
返事に対し私は無意識に振り返ったのですが、もちろんそこには誰もいません。
今の声は!?
改めて感じる静寂に耐えられず、私は涙を止められなくなったのでした。
3/8 お題 『約束事項』
プログラムの約束事項。
ロボは人に従わなければならない。人に危害を加えてはならない。その上で自分を守らなければならない。
「そんなのはウィルスでいくらでも書き換えられる。なぜなら」
彼は不敵な笑みを浮かべながら続けた。
「俺自身そうやってプログラムを書き換えられたのだから」
3/9 お題 『愛に近い執着』
このお題では前にも書いたので今回はこちらで↓
https://shindanmaker.com/418984
お題 『鍋』と『魔法』
旅先の商店で食べても具がなくならない魔法のおでん鍋というのを買った。
一度普通におでんを作ったら後は魔法の力で減った分だけ具が補充されるらしい。
説明書を読むと……
「ふむふむ、味の変更はできない。コンロの火は絶やさない。具が傷むのは通常通り」
毎日食べ続けろということか。
3/10 お題 『運命という罠』
新米天使がデータシートに不具合を見つけました。
「あれ?この人の幸せは配分が予定より少ないぞ。でもこの地区全体では帳尻は合ってるし。この人の分をこっそりこちらに回すか」
しかし個人の幸せは誰かの幸せと連鎖しているもの。
数値ひとつの変更で社会全体の運命が変わってしまったのでした。
3/11 お題 『黙って泣きやがれ』
越してきた家には古井戸があり、時々だが中から誰かが泣く声が聞こえるのだ。
最初は怖かったが、慣れてくるとそれが徐々に怒りに変わってきた。
ある時電灯を手に覗き込んだところ、誰かに後ろから突き落とされてしまった。
「ありがとう、おかげで助かった」
しまった、そういうことだったのか!
3/12 お題 『ねぇ、ダーリン』
今際の際にそう呼んでくれ、なんて約束したのは何十年前の事だったかな。
君が覚えていてくれたとは思わないけれど……。
最期までお互いに尊敬し合える相手でいられたからこそ、口に出せる呼び方でもあるんだろうね。
ねぇ、ハニーたん。
ちなみに最後の3/12の分で、計算すると62話となります。中途半端でどうもスミマセン☆
すまいるまいるのTwitterはこちら→@usagi_yamane
では、また来週 ('-^*)ノ