1/10 ~ 1/15 に すまいるまいるさんがTwitterに投稿した140字Novel | レンタル・ドリーム 『夢』 貸し出し中!

レンタル・ドリーム 『夢』 貸し出し中!

アンドロイドの皆様へ。
あなたに今夜見て頂きたい『夢』を貸し出すレンタルショップです。
さてさて、用意致しました今宵のプログラムは……。

原則一話完結のショートストーリーです。
 


時間の使い方が下手になったからなのか、単に忙しいのか、最近は小説を書く時間も無く悶々としておりましたが、先週から
https://shindanmaker.com/375517
 こちらの診断メーカーを使って出たお題に沿って、1日1話140字小説を書くこと思いつき、書き始めてみました。

脳トレみたいで何か楽しいです。1日2題となるとちょっと難しいのが我ながら意外です。




1/10 お題『こっち見てよ』


「こっちを見てよ」とその花は訴えた。

「いい香りだね」その声に耳を傾けてくれたのはワンちゃんと、

「綺麗だね」そのリードを引くおじいちゃん。

スマホを手にした少女には、どうやらその声が届かなかったみたい。

彼女の手の中には、もっと豪華で華やかな花が咲いていたから。






1/11 お題『きっと大丈夫』


[ 医学部合格、おめでとう!]

日記の明日のページに、一年前の私はそう書き込んでいました。

目標の達成を心の中に明確に刻むことで、その目標は現実のものとなる。

「きっと大丈夫……、いや、合格してるに決まっているよ。お祝いは新型のノートパソコンがいいな」







1/12 お題『いつかの夢の続き』


生活のために諦めたあの頃の夢。

いつしか情熱を失い、野心も失ってしまった。

生活が安定した今では、加えて体力と判断力までも失ってしまったようだ。

今さら名誉名声などは望んでもいないが、ただあの頃の熱い気持ちを取り戻したい。

そう思うのは恥ずかしいことなのだろうか。






1/13 お題『二人だけの王様ゲーム」


「王様、お飲み物をお下げしますね」

「あぐぅ、しゃっ」

「はい。では、お召し物を交換致しましょう」

「おががしゅ」

「王様、おむつの具合はいかがですか?」

「あか」

「それは良かったですね」

「おぁ……おかーしゃん」

「王様ぁ!なんともったいなきお言葉」






1/14 お題『境界線の引き方』


「これが境界線可視化装置だ。これを使えばあらゆるものの境界を見ることができるぞ」

「おぉ博士、それは素晴らしい」

「では早速」

「何が見えますか?」

「アイスクリームが溶けかかっておる。その境界が見える」

「スゴイですね!」

「そしてココが140文字の境界じゃ」→|






1/15 お題『君の気配』


「今、改札を抜けたとこ。あと5分くらいかな」

私は彼の足取りを頭の中でトレース。

エスカレーターを上がって、通路を抜けて、陸橋を渡って角を曲が……あれ?

ルルルルル

「お待たせ」

携帯なんか鳴らさなくても、君の気配には気づいていたよ。

息、切れてるじゃん(笑)






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では、また来週 ('-^*)ノ