SFコミックではよくある設定。社会的、もしくは環境的変動により、おおかたの人間は地下に避難して暮らす───というもの。

アヤナシもそんな設定ですけど、ルネサンス期のヨーロッパのような街並みがいい雰囲気。

SFではなくファンタジーですね、アヤナシ。

あらすじはこんなの↓

人が皆、地下の街で暮らす世界。

なぜ地上で暮らさないか?それは化け物がいるから────

化け物が徘徊する地上では人間は平穏に暮らすことができない。どんな武器でも倒せない化け物に対抗するにはヒトは弱すぎる。

だが、その化け物を倒しうる存在が皆無というわけでなく、アヤナシと呼ばれる人々のみが地上においてバケモノに対抗しうる種族だった。

だが、地下世界では地上ではゆきかうこともなく、地上世界のことは風聞程度の知識しかない。

ある日、地下の街で暮らす姉弟が井戸に落した桶の回収に地底に赴くとそこには、不思議な少年がいた。

負傷し、衰弱したその少年は、自らを「ホロ」と名乗った。

最初、警戒心を隠そうともしなかったホロだったが、徐々に姉弟と打ち解けてゆく。

一方、地上の化け物はは地下の街へも迫りつつあった。

化け物の脅威が迫る地下世界、街は蹂躙され、人は逃げまどうも次々と倒されていく────

その時右腕の短刀に炎を燈したホロが・・・

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なんといいますか、日本人はこういう切迫した話が好みのようです。最近では「進撃の巨人」の大ヒットが記憶に新しいですね。

物語としては面白い設定です。なんども同じような設定が使い古されても、手を変え品を変えて、小説に、漫画に、アニメにと再現されています。

ちなみに進撃よりはアヤナシのほうが、筆達者です。無機的な雰囲気によく似合うキャラデ、書きこまれた背景、特段目新しいところはありませんが、丁寧な作画に好感です。