etracer製作編② | Garage Full Scale 奮闘記 - Amebaブログ

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LOTUS車のレストア記事。他に「Dr. AMP Lab.」名義の記事も収録。

残るはトップパネルのソケット部分である。メーカーの推奨をマニュアルから画像抜粋。

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ソケットは以下の通りである。日本での通称と代表的な球を併記してみた。
1 U4A UX4 2A3,300B 2 K8A GT8,Octal 6SN7, 6L6, KT88 3 B9A MT 9pin 12AX7, 6BQ5
4 U5A UY5 807 5 B9D WE437 6 B7G MT 7pin 6C4, 6AR5 7 B8G Loctal 3A/167M, 5B255M
8 P8A CT8,Side Contact AZ1 9 O5A B5 PX4, PX25 10 Y10A EL156
この中で、「5 B9D WE437」、「8 P8A CT8,Side Contact AZ1」、「10 Y10A EL156」は、対象の真空管を所有していないので個人的には無用の長物と思えた。その一方。「UZ6 77,6C6,WE310A」、「B7 CV9, KT44」それにヒーター電圧の供給に課題は残るが「Compactron, Magnoval 12pin 50CA10」のソケットが欲しい所である。そこでトップパネルを加工し、「T11」と「T12」を加える事にした。

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後でこのスペースがシャーシに内蔵するファンのスペースである事が判り何とも拙速であった。空けてしまった物は仕方ない。ファンを外付けにする事で解決した。その他、既存の孔とソケット取り付け位置の孔から手持ちのソケットも総動員して下の様な布陣となった。

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さて配線はこれからである。

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マニュアルの配膳画像がちらっと写っているが、なかなか悩ましい。考えた挙げ句、「T12」から逆に配線していく方が良さそうだと判断した。ソケットそれぞれの、例えば「pin1」を一筆書きでシリーズに配線・半田づけして行く。
まずは「T12→T11→T10」。

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フェライトビーズを通しておく事。シリーズ配線の場合は1個おきで構わないようだ。「+T9→T8→T7」。

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次いで「+T6」。

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同様に「+T5」。

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ここで根が尽き翌日に持ち越し。気を取り直して「+T4」。

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次いで「+T3」。

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後もう少し、「+T2」。

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これで最後、「+T1」。

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マニュアルの画像を仔細に見るとフェライトビーズが動かない様にエポキシ樹脂で固定している様だったが、そもそも配線が固くフェライトビーズも容易に動く様には思えなかったので、エポキシ樹脂固定はしなかった。余談であるがマニュアルの「B5ソケット」の「pin2」と「pin4」は入れ違っているので後々注意が必要。どうもフェライトビーズが余りそうだったので「T1~T4」の配線には全てフェライトビーズを挿入した。残った線材とフェライトビーズ。

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出来上がったソケットパネルを上部に取り付けてめでたく完成。まず電源ボードの出力がきちんと出ている事を確認して(トリマーで調節可能)、メインボードに接続。USBケーブルをパソコンに繋ぐ。OSが「Windows 7」で認識しなかったので、マニュアルに記載のHPからドライバーをインストールしてOK。後は測定である。

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その話はまたの機会に。