足回りを交換後、から約1ヶ月後のインプレです。
ですから、2015年8月中頃の話です。
先ず、足回り等の評価を行う場合、新品から少し馴染むまでに、多少距離を走らなければなりません。
神奈川県での交換でしたので、幸い山梨・神奈川間の道のりは、様々なシチュエーションを選択することが出来、距離も長すぎず短すぎずのバランスを取れたものになりました。
では、インプレのための準備段階です。
面倒ですが、最低限必要なことです。
不必要であれば、飛ばして下さい。
1・先ずは、ショックとスプリングを交換したことによる、足回りの馴染みのためと、新品ショックの「ガス」と「オイル」をキチンと分離させ、且つ軽い当たりを着けるために、ゆっくりと約100kmの下道走行を行う。
2・次に、高速道路を使い、中高速(60~80km/h)走行をしての馴染ませ走行。
深夜帯を使い、出来るだけ車線変更を減らし、クルーズコントーロールを心がけての走行。
つまりここまでは、初期のヘタリを出すためのものです。
急加減速は、馴染みを出す前に、変な癖を出させるかもしれないので少し慎重に。
3・トータルで約1000kmを走行した後、一度アライメントを取る。
この時は、できるだけ純正の数値でお願いしました。
全ては、正確に初期のインプレを行うためです。
付けてすぐ後と、馴染んだ後とを比較しても、かなり印象も動きも変わります。
そして、車の「重量配分」等も比較して、ガソリンタンクにどの程度燃料が残っているかも、後々のために観察しなければなりません。
更なる仕様変更の時に、その方向性がここで決まっていきます。
「では、ここまでの状態でのインプレです。」
因みに、この時のタイヤの銘柄は「グッドイヤー REVSPEC RS-02」
2012年製でしたので、既に約3年物になっております。
では、、、。
先ず最初に感じたのが、車に乗った瞬間の車体の沈み込みが無くなり、しっかり感が出たことです。
スプリングがトータルでもレートが上がっているためと、高い減衰力の影響でしょうか。
前進も後進も「無駄なく動く」という感覚が強かったです。
それまでは、常に動くリア側と、リアにもつられて落ち着きなく動くフロント側の悪循環が有りましたが、この時まだ多少残るものの、一言で言えば、「スポーツカー」らしい足の動き方になりました。
ですが、低速時での細かな跳ねはあります。
というより、スプリングの動きに応じて、ショックの動きも早すぎる感じでした。
コーナ時は、純正状態と同じ「弱アンダー傾向」ですが、なんとでもなるレベルです。
教本通りにやればいいのです。
一番変わったのは、高速道路上の80km/h付近です。
これ以上ないほどの安心感が生まれました。
正直それまでは、い道路のギャップを拾った時にいつ吹っ飛ぶかという恐怖が有りました。
コーナ上にある橋の境い目などは、多少フロントから外へ吹っ飛びます。
ですから、アクセルはいつも抜いていました。
この時は、タイヤのせいもありますが、雨の日なんて最悪です。
気にしない人は別として、破綻するまでは行かなくても、常にドライバーに負担をかける状態でしたから、正直疲れる人もいるかもしれません。
しかし、それが今や、ウソのようになくなったのです。
しかも、乗り心地は高級車並で、クルーズコントロール(速度維持)も楽に行えます。
正直、心地よさを久々に感じていた時でした。
なので、街乗りではこのレベルでも十分かと思います。
最後に、サーキットを視野に入れると細かいところに、まだ改善の必要性は感じられます。
例えば、よくある話中で、コーナーリングの体勢へ入る際のリアの一瞬の遅れ(いわゆる腰砕け?)などが挙げられます。
なので、最初の足の交換から今日までに、タイヤの交換、リアメンバーカラーの導入、フロントにホイールスペーサーの導入等を行っています。
更に、フロントスプリングにプリロードを掛けていますが、「もう少しスプリングの動きを規制する方向でもいいのかもしれない」と思っていますが、まだまだ納得のいく最終仕様までには時間がかかりそうです。