3年後・2022年のフランス・パリの夏、セーヌの岸辺に集まった大観衆が、セーヌ川を進む各国選手団の船乗り込みに大歓声を送る、そんな光景が現実化しようとしている。
火曜日、3年後の夏にフランスのパリを中心に行われるパリオリンピックの開会式について、主催者にあたる現地の組織委員会が、セーヌ川を利用した史上初の船乗り込み方式で行うことを発表したからなんだよね。
この報道でまず僕が思ったのは、歌舞伎役者、すなわち歌舞伎俳優が歌舞伎の興行を行う際に、ご当地の人々に顔見世する目的で船に乗って川をゆっくりと進んで会場に乗り込むと言う、そんな意味を持つ船乗り込み。これをオリンピックの開会式でやってのけようと考えた主催者に驚かされたからなんだよね。
なぜなら、この船乗り込みは戦後、博多座のある福岡市の博多川、松竹座のある大阪市の道頓堀(どうとんぼり)川、御園座のある名古屋市の堀川だけで行われていて、歌舞伎座がある東京でも、墨田川や神田川ではさすがに行われておらず、ミュージカルが多数行われるブロードウェイを抱えるアメリカのニューヨークでさえ、ハドソン川を使って船乗り込みを行なったミュージカルスターはいないからなんだよね。
主催者は「開会式の民主化」という一大目標を掲げ、この夏の東京オリンピック・パラリンピックまではメインスタジアム、つまりオリンピックスタジアムで行われてきた開会式の常識を突破するために、あえてこうした船乗り込みを実行しようとしているらしいけど、3年後の夏、テレビ桟敷あるいはスマートフォンにパソコン、タブレット端末を通じて開会式の中継を見る人は度肝を抜かれるはず・・・。