母子通園では「連絡帳」という形はないですが、

親も毎回園に一緒に行くところですし、

ちょっとした時間に先生とのおしゃべりが

「連絡帳」のような機能をすることもありました。

 

連絡帳はコミュニケーションのツール。

コミュニケーションの方法は、おしゃべりが一番楽しいです(わたしは)

 

 

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2歳から市の福祉センターに母子通園をしました。
週に2回、センターに通います。
その後、幼稚園のような施設(3歳~5歳)に通うまで、
1年3カ月ほど母子で通っていました。



当時あーくんは「超」多動、

じっとしていることはなく
私は常に後ろから子どもを追いかけていて
よく人に「あなた、いつも走ってるわねぇ」
と言われたものでした。


母子通園に通うお子さんは、

自閉症だけではなく
いろいろなお子さんがいらっしゃるので、
(ダウン症、双子で早く生まれた子などなど「障がい」というだけではない)

なかには穏やか~なお子さんもいたり
同じようなお子さんもいたりしました。

他の子と比較して
「何でうちの子はこんなに動くの??」と
私自身の疲れもあり落ち込んでいました。


母子通園の良いところは、
同じような境遇のお母さんと
知り合える機会があるということ。
障がいが発覚してすぐは
人に会うのが嫌な時期がありましたので
この出会いは貴重なものです。


多動のわが子に落ち込んでいる私に
「多動の子は、将来ぜったい落ち着くから!」と
励ましてくれるお母さん友達がいました。
その方のお子さんも自閉症で、
とても勉強されているかたでした。
(ちなみに、今、子どもはとても落ち着いています。
 あのときの苦労がうそのようです。
 やはりそのお母さんの言っていたことは
 本当のことのだったのかもしれませんね。
 興味があるからこそ、あちこち行くのであって、
 それが、多動→困った行動に見えるだけなのかもしれません)


他にも、色々と勉強される方はたくさんいらっしゃいました。
講演会や勉強会に誘ってもらったり、一緒に行ったり。
ただ、私はその頃、上の子がまだ幼稚園の年少だったので、
自由に動ける身ではなかったので、
本を読むことすらあまりできませんでした。



いつものように母子で園に行き、

朝の遊びの時間にそばにいた先生にふと
「みなさん色々と自閉症の勉強をされていて、
 私はなかなかできなくて・・・」と言うと
 

先生に
「お母さん、自閉症のプロにならなくていいんですよ。
 あーくんのプロにならないと」
と言われました。

それを聞いて、目からうろこが落ちました。


 

そうです、私はまだ自分はどうやって生きていけばいいか
よくわからなかった時期だったのです。


自閉症のプロになろうとしたら、
とんでもないですよね。
プロはたくさんいるんだから、
知識はプロに任せた!!
私は、我が子のプロにならなれる!
ずっと一緒にいるんだから!!

 


その日から、
「自閉症のあーくん」を育てるのではなく
「ありのままのあーくん」を育てる
という意識へガラッと変わったのだと
今でもそう思いますし、
私に必要な変化だったと思います。


私はあーくんのプロです(^^)/
 

 

 

 

ちなみに、ある講演会で聞いた「プロとは?」

→「相手の声なき声がわかる人」

 

人って案外、心にはあるのに、それが意識にあがっていなくて

正反対の行動をしている人、困っている人が多いものです。

発語の無い相手だったら、表面的には何を考えているかわからないものです。

が、何も考えていないということはありません。

感情があったり、ああしたいなあ、こうしたいなあと思っているもの。

相手の本当に言いたいこと、したいこと、がわかり

支援する。

 

本当に求めていることはなにかを知って、

その求めにちょうどの対応をする(しすぎるのはよくないですし)

そんなことが、プロなのかな~と思います。