連絡帳の書き方とはちょっとはずれますが。

 

 

もしお子さんが特別支援学級に所属するのなら、

新学年が始まって行われる、通常学級の第1回目の保護者会には

ぜひ出席されてみてはいかがでしょうか。というお話です。

 

ほかにも、通常学級に所属するけれど、

発達に何か配慮がいるお子さんの保護者についてもいえるのかもしれません。

 

 

第1回目の保護者会はなるべく参加して、自分の子どもについて

他の保護者に伝えた方がいいですよ、ということです。

 

 

海津敦子さんの本

『発達に遅れのある子の就学相談』

にこうあります。

 

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保護者会は、自分の子育てを応援してくれる味方を作る、

大きなチャンスにもなる「出会いの場」

 

特に第一回目はなるべく出席し、

わが子の遅れの特性などを保護者に話し、

理解を求めておく。

なぜなら、子どもが不思議に感じることやわからないことは

親にたずねることが多いから。

 

「Aくんはなぜしゃべれないの?」「なんで~ができないの?」と

自分との違いに疑問がわき起こってたずねてくることもあります。

そのときに、子どもの質問にしっかりと向き合ってほしいから。

 

思い出してみてください。

わが子に発達の遅れがあることがわかったときに、戸惑ったと思います。

どう接していけばいいのか、迷ったと思います。

みんな最初は同じです。

知らないがゆえに偏見や差別を持ってしまいやすくなります。

 

ですから、子どもから質問を受けた親が「そういう子がいるんだ」と

子どもから聞いて知るよりも、事前に少しでも情報を持っていれば、

遅れのある小に寄り添った話を子どもにしてくれるものです。

 

 


子どもを紹介するときのコツ:

 

周囲は「まだ~ができない」と言われても

「では、どうすればいいの?」と戸惑ってしまいます。

肝心なのは、子を紹介するとき

「~が大好きです」

「~な時には、このように接してもらえると、落ち着きを取り戻します」

「~をするときは、こんな支援があるとできます」

 


どう説明したらいいかわからない時は、

保育園や幼稚園、療育センターの先生に相談すればよい。

子は親だけで育てるものではありません。ですから周りと一緒に考える。

 


子どもの特性を最初からくわしく話す必要はないにしろ、

保護者会などでは、子どもに障がいがあることがわかっていれば

「うちの子どもには〇〇の障がいがあります。

もし気にかかることや、お子さんとのかかわりで困っていることがあれば、

自分に直接でもいいし、担任の先生を通してでも、いつでも率直に言ってください。

『どうすれば解決していけるか』先生だけでなく、

専門家にも相談して手立てを考えますので」と伝えておくことからスタートする。




積極的に参加して、他の保護者の話に耳を傾ける。

子育ての話には、その人の「本質」が見えてくる。

理解してくれそうな保護者には、自分の子どもについて正直に話し、

味方にしていく。

個人面談や保護者会は、保護者にとっても、

教師の教育観・障がい観をチェックする時間でもあるのです。
 

 

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私の経験談ですが・・・

特別支援学級の3つ年上の先輩であるTちゃんという女の子がいました。

 

私の住んでいるマンションに、Tちゃんと同じクラスの子がいて、

その子の親御さんが、私が同じ特別支援学級の子がいるからということで

「うちの子がね、学校で『Tちゃんはお口が不自由なの』って先生から聞いてきたよ」

と教えてくれました。

 

確かに、当時Tちゃんは上手におしゃべりできませんでした。

(うちの子もです)

 

やっぱり、子どもたちは自分と違うところのある子は気になるのでしょうね。

そこで、ちゃんと説明してあげると、「そうなんだ」と納得できるし

「じゃあここは助けがいるけど、ここは自分でできるんだね」と

周りの子が理解できるのでいいんだろうな~と思った出来事です。

 

また、周りの人(特に保護者)は、

「あの子はどういった障がいなんだろう?」

「どう接したらいいんだろう??」

と悩んでいるものなんだな、とも思いました。

 

なので、積極的に人に伝えていくことは大事だと思います。

 

 

 

 

それこそ、「子育ての話には、その人の「本質」が見えてくる。」

 

伝えても、理解してもらえるか、どんな反応が返ってくるのか

障がいのある子に寄り添った答えを、お子さんにしてもらえるかどうか

わかりません。

これは本当に怖いことです。

 

 

そうした時にコーチングで学んだ

「正直さ・体験を話すことはリスクを伴うが、言葉だけではなく、

あなた自身が言葉にのって伝わります」

ということばを私への応援の言葉にしています。

 

 

自分にとって、いい結果にならなくても、

それは相手の本質の問題なので

しかたがないことです。

それよりも、応援してくれる人の方を見て

どんどん味方を増やしていきたいですね。

 

 

これは、子どものときだけでなく、大人になっても大事なことだと思います。