お金は怖いと決めた日。
保育園児が見た、両親のお金にまつわる夫婦喧嘩。家計簿が1万円合わない事から、どういう流れだったかあまりの恐怖に記憶が曖昧なんだけど、母の浮気疑惑まで疑い始めた父が包丁を持って来て振り回し始め、私は母の背中にしがみついて大泣きした記憶がある。たぶん、それが一番最初のお金の恐怖体験だと思う。今となっては、常に私と一緒に行動してた母が浮気できるわけもないし、1万円ごときで人殺ししようとする父を鼻で笑える話なんだけど、なんせ保育園児。お金は大好きな家族を殺す恐ろしいもの、と認識した。両親がクタクタになって働いても口癖は「お金が無い」で、昼は部屋が暗くても電気をつけたら怒られるし、友達の話をすると「あそこは分限者だから」と片付けられるか、代わりになる安いもので我慢していた。小学生になって、就職したてのいとこのお姉さんに「10,000円以内で一個だけ好きなもの買ってあげる」と神のような言葉をもらい、デパートのおもちゃコーナーに連れて行ってもらったことがある。そこで一目ぼれした大きな熊のぬいぐるみ。値段を見ると8,000円だった。次に一回り小さい熊のぬいぐるみがあって、値段を見ると5,000円。さらにウサギのぬいぐるみが3,000円。たぶん、ぬいぐるみコーナーを長い時間見てたと思う。(まだ人形の恐怖を知らない頃ね。笑)最終的に私が選んだのは、1,000円の豚の貯金箱だった。この選んだ時の気持ちはすぐに思い出せたよ。始めは、8,000円の熊のぬいぐるみに決めていた。でも、いざ口に出そうとすると疲れた両親が脳裏に現れ、夫婦喧嘩を思い出してお金を稼ぐことはすごく大変で、ましてや働き始めたばっかりのお姉さんにはすごく大金。大切なお金を、私なんかに使わせたら申し訳ない。←そうだ、安い貯金箱を買ってもらって、自分でお金を貯めてぬいぐるみは買おう!だ。見よ!小学生にしてこの謙虚さと自己価値の低さ!どやぁ。笑お金が絡む自分の欲求と承認を積極的に閉じ込めていたんだなー。