<< 1へ >> << 2へ >> << 3へ >> << 4へ >> << 5へ >><< 6へ >> << 7へ >>透明な猫と一緒に寝て、朝起きると
猫が触れていたところが透明になっていた。
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一緒に寝たことで透明がうつったのだろうか。
触ったことがあるのは両手だし、他にも触れた箇所はある。
ということは長時間触れていたのが原因かもしれない。
もしやずっと透明なままなのかと不安が押し寄せる。
呆然としつつ透明になった部分を観察していると
足元にその元凶と思われる猫が擦り寄ってきた。
いつのまにか起きていたようだ。
当の猫は特に昨日と変わりないようだった。
また甘えたように喉を鳴らしている。
ただ、なんだか昨日より存在がはっきりわかるというか
透明なのに見えているような感覚が強くなっている気がする。
色々と考えたが、とりあえず守屋さんに連絡することにした。
自分以外にこの猫を知っているのは彼女しかいない。
迎えに来るから待っていればいいのだが
落ち着かないので、電話をしようと携帯に見えるほうの手を
伸ばしたところで逆に電話がかかってきた。守屋さんからだ。
そういえば彼女の方は大丈夫だろうか。
少し触ったくらいなら平気だと思うのだが。
『もしもし、おはよう。起きてた?』
「あ、今丁度電話しようと思ったんだけど、
えっと、あの、なんか体、そっち大丈夫?手とか・・・。」
まだ多少混乱しているのでうまく言葉が出ない。
『何言ってるの?寝ぼけてる?そんなことよりその子の飼い主が
見つかったの。今から一緒に迎えに行くからもう少し待ってて。
それじゃ。』
向こうが言いたいことだけ言うと一方的に切られた。
相変わらずあっさりしている。
今の感じからするとやはり守屋さんは大丈夫みたいだ。
それより飼い主が見つかったと言っていた。
やはりこの猫は飼い猫だった。
こんな猫を飼っているのはどんな人なのだろう。
たぶん続く
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