「あたし・・・将人が好き・・・。」


この言葉をずっと待っていたんだ。


すっげー情けないけど・・・陽菜が言ってくれるのを。


俺が意地を張って陽菜をフッた日からずっと。


ずーっと後悔し続けていた。


胸が苦しかった。


健太センパイと一緒にいる陽菜を見るたびに。


でも・・・陽菜は今俺の腕の中にいる。


カッコ悪いけど涙が止まらなかった。


「将人?泣いてるの?」


陽菜が少し笑いながら聞いてきた。


「・・・俺が泣き止むまで離してやんねーから。」


そう言いながらよりいっそう強く陽菜を抱きしめた。


・・・数日後。


陽菜は3日後に退院ができることになった。


迎えに行くのはもちろん俺。


と・・・菜実と祐輔。


久しぶりに4人がそろう。


あの幸せな日々がまた戻ろうとしているんだ。


From椎名将人