ヒロは自分の秘密を打ち明けてもゆうが逃げずに受け入れた事が
嬉しくて、さらに甘えるようになっていった。
付き合いにもだいぶ慣れてきた頃。ある休み時間の事。
ヒロがある質問をしてきた。
ヒ:ねえ、この学年でカッコいいって思うヤツいる?
ゆ:いるよ♪ヒロくん(*´ー`*人)
ヒ:違う!俺以外で。。。いる?
ゆ:なんで?いないよ~
ヒ:じゃあ、一番を決めるとしたら誰?
ゆ:いないよ、そんなの聞かないでよ!
ヒ:だめ!誰が一番カッコいいの?
ゆ:聞いてどうするわけ?嫌な思いするでしょ?
ヒ:だって、ゆうちゃんの事もっと知りたい。
こんなコト答えたってどうせ傷ついて不安になって怒って。
なのにどうしてそんな事聞いてくるのか。
言いたくないゆうに対して更にしつこく聞いてくるヒロ。
あまりのしつこさに。。。。負けた。
ゆ:ワタ君。。。。かな~?
ヒ:えっ!?ワタ?俺と同じ中学の?
ゆ:うん。選ぶとしたら!の話だよ!
ヒ:へえ。。。。ワタか。。。
ゆ:・・・・・・。
ヒ:ドコがいいの?
ゆ:だから!選ぶとしたらだよ!
ヒ:なんでワタなの?
ゆ:・・・・・・。
なにも答える気が起きない。。。
早く休み時間よ終われ!と祈るばかりだった。
チャイムの音に救われた。
授業中はため息しか出ない。
またこの授業が終わればヒロはおなじ質問をしてくるだろう。
逃げたくなる。
そして休み時間。
ヒ:俺とワタはどっちがすきなの?
ゆ:ヒロ君に決まってるでしょ!
ヒ:俺のドコがいいの?
ゆ:優しくて笑顔が素敵でカッコいい所♪
ヒ:(*゚ー゚)ゞ。。。そう。。。♪
ゆ:そうだよ♪
ヒ:で?ワタはドコがいいの?
ゆ:もう、いいって~。。。
ヒ:だって、ワタはまじでカッコいいから。
ゆ:じゃあ!ヒロ君は?
ヒ:ん?
ゆ:ヒロ君がこの学年でゆう以外で可愛いと思う子は?
ヒ:俺はいないよ!
ゆ:嘘!じゃあ選ぶとしたら?
ヒ:俺?。。。
ゆ:ちゃんと答えてよね!
ヒ:俺は。。ますみちゃんかな~
ゆ:へえ~~。。。
なんだか胸がギューっと痛くなった。苦しかった。
話をすりかえるためにした質問返し。
しなければ良かった~と後悔した。
これがヤキモチ?
初めての気持ち。
いつもヒロにヤキモチを妬かれてるから
ゆうもつられてこんな気持ちになってるのかな?。。。
嫌な気持ち。
ヒロとますみちゃんは同じクラスだったから、
余計に心配になってしまった。
逆にヒロはヤキモチを妬かれた事が嬉しいようだった。
ヤキモチを妬く事が愛情表現??
ゆうにはよくわからなかったけど、愛を確認するために
ヤキモチってものがあるのかな。。。
この時のゆうはこんな風に感じてしまった。
これが大きな間違いだったって事に
もっと早く気づけばよかったんだけど。。。