変更点 携帯はクラッシュ 意識不明 病院
プレイボーイで知られる画家志望のニッコロ”ニッキー”フェランテ(ケーリー・グラント)は大富豪令嬢のロイス・クラーク(ネヴァ・パターソン)と婚約、滞在先のヨーロッパからロイスの待つニューヨークへ向かうオーシャン・ライナー(大洋航路船)の『コンスティチューション号』に乗り込みました。裏切りに怒った愛人からの電話に応対したニッキーは、偶然にもその場に居合わせたテリー・マッケイ(デボラ・カー)という女性と出逢います。ニッキーは早速テリーを口説き、部屋の写真から彼女に恋人がいることを知りつつも食事を共にすることになりましたが、ニッキーは有名人であることから二人は周囲の目を気にしながらの行動となりました。
船はフランスの保養地ヴィルフランシュ=シュル=メールに寄港、ニッキーはこの地に住む祖母ジャヌー(キャスリーン・ネスビット)の屋敷に向かい、ジャヌーはニッキーに同伴していたテリーをつい婚約者と勘違いしてしまいます。ニッキーの相変わらずなプレイボーイぶりを心配するジャヌーはニッキーの画才を称賛するテリーに「いつか大きな代償を払うことになる」と忠告しました。
ヴィルフランシュ=シュル=メールでの束の間のひと時が終わり、ニッキーとテリーはジャヌーに見送られて出航しました。この時既に愛が芽生え始めていたニッキーとテリーは互いに婚約者・恋人がいることから深く苦悩し、人目を憚りながら今後どうしようか考えることにしました。しかし、ニッキーとテリーが密会している写真が密かに撮られ、しかも船内で売られていたことから、二人は開き直ってそれぞれの関係を清算したうえで、6ヶ月後の7月1日午後5時にニューヨークのエンパイア・ステート・ビルの天文台で再会しようと約束を交わしました。その翌日、船はニューヨークに到着、ニッキーはロイスや待ち構えていたマスコミ陣、テリーは恋人のケネス・ブラッドリー(リチャード・デニング)に出迎えられ、再会を誓ってそれぞれの場所へと向かっていきました。
ケネスはテリーがニッキーとロイスが取材を受けている内容のテレビ番組を見ているところに出くわし、以前とは違うテリーの様子に気が付きました。ケネスはテリーに「ニッキーに惹かれたのか?」と問い、テリーは故郷のボストンに戻って歌手として活動しながらニッキーを待つつもりだと正直に答え、二人は交際を解消することにしました。
一方のニッキーも本格的に画家を志し、看板の絵描きの仕事をしながら半年後を待ち続けていました。