映画「ユー・ガット・メール」でメグライアンが言います。

「私は、高慢と偏見を、200回は読んでるの」

原題「Pride & Prejudice」

邦題が統一されていません、

「高慢と偏見」又は「自負と偏見」と訳されました。

ぼくは「プライドと偏見」がしっくりきます。


映画ではプライドと偏見(2005)というタイトルで、
キーラ・ナイトレイが主演。
$恋愛映画を話そうよ

人を最初の印象だけで判断してしまう偏見。
思い込みはこわい、真実がみえなくなるから。

偏見を高めるのはプライド。
本当に自分を愛している男は誰なのか
勘違い、思い違い。

自分のつまらないプライドを、ちょっと傷つけられただけで嫌いになった男。

それが偏見だったと気づく。

男の方も最初に彼女を傷つけたのはプライドだったことに気づく、

最後の展開は劇的ですね。

本作から印象に残る部分をふたつ。

1.結婚生活の幸福なんて、まったくの運次第だわ。

どんなにお互い知り合っていたところで、

どれだけ結婚前に気が合っていたところで、

幸福が増すわけじゃない。

たいていの場合が、結婚した後に、

どんどん性格ちがいの人間になっていって、

気まずい思いばかりしている。

そう思えば、 むしろ一生いっしょに暮らそうという人の欠点など、

できるだけ知らないでいるほうがいいのよ。

2.ほんのちょっと惚れたような恋にかぎって、

ラブソングを歌ってしまえば

恋心のほうは、完全に発散してしまうようなものですよ。


*  *

翻訳された小説は前編後編になっていて、

前編を読み出して、古い文体で、読みづらい、これは悲劇だ。

物語の筋が理解できない。

村上春樹さんが「華麗なるギャッツビー」や「ティファニーで朝食」を新訳されたように

ぜひ、どなたか本作も新訳する必要がありますね。

せめて、わかりやすくするために、訳者は登場人物の名前に、

母と姉とか入れてくれないと、読んでいて誰が誰だがわからなくなる。

タイトルも「高慢と偏見」、「自負と偏見」と

統一されていなくて混乱します。