今日の恋愛映画の原型を作ったイギリス作家

ジェイン・オースティンの作品を

なるべく短く話したいですね。

映画「ユー・ガット・メール」で、メグライアンが言います。

「私は、高慢と偏見を200回は読んでるの」
$恋愛映画を話そうよ


ジェイン・オースティンの代表作「高慢と偏見」は
タイトルが「自負と偏見」や「プライドと偏見」と、
訳が様々で混乱します。

「ブリジット・ジョーンズの日記」 は

原作者ヘレン・フィールディングが

オースティンの「高慢と偏見」を元ネタにして書いたと告白している。

玉の輿に乗りたいけど、愛情も大事、揺れ動く女性心、さまざまな思い違いをえがく。

ジェイン・オースティンは日本の紫式部に次ぐ恋愛ものの草分けではないでしょうか。


川口喬一の「イギリス小説入門」によれば

「小説を、今のような小説にしたのは、オースティンである」と言っている。

平凡な日常生活や平凡な人間の交際をそのままに描いた最初のパイオニア。


夏目漱石は「文学論」で  オースティンの写実を、次のように賞賛している。

Jane Austen【ジェイン・オースティン】 は写実の泰斗【たいと(=名人)】なり。

平凡にして活躍せる文字を草して技神に入る【ぎ、しんにいる】の点に於て、

優に鬚眉【しゅび(=ひげを生やした男)】の大家を凌ぐ。

余云ふ。

Austen を賞翫する能はざるものは遂に写実の妙味を解し能はざるものなりと。