クリントは言う「人生にも映画にも完璧はない。
最初のテイクがすべてだ」

$恋愛映画を話そうよ

メリル・ストリープはクリント映画に初出演して驚いた。

「常に、ぶっつけ本番でやるの?」

「ほとんどそうだ。

最初のテイクを使う。

二度撮影することはない」

と関係者が言う。


「それは嬉しいわ

 同じ演技はできないもの」

とメリルが答えた。



監督はアクションとか、カットとか言わない。

「いつでもいいよ。始めようか」と小声で言う。

演技に注文をつけることはない。

役者に演技は全面的に任せる。


恋人のシーンは
お互いが知り合う前は、
画面のアップはしない。
親しくなるまでは
距離感を持たせるロングショットにする。

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★撮影場所で、もめた

本作のロケーションは
全て小説に描かれたマディソン郡の実在の場所で行われた。

実在の橋を使うには、
一部撮影のために
橋を壊さなければならないので
セットで行うべきたと関係者と対立。

クリントは、実在の橋にこだわり、
歴史協会と話し合い、
橋を再び修復すること、
他の橋も修復するということで
撮影の許可をえた。

しかし撮影終了後に、
橋は焼失して、
今あるのは再建された橋である。

撮影当時、日本人観光客が
何台ものバスで観光に来ていた。

撮影日は、お引き取りいただいた。

日本人らのお目当てはクリントでなくて、

原作の聖地めぐりで、

原作本をバイブルのようにかかえていたそうだ。


つづく(続編がある)