前回
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椿姫(2)~白い椿と赤い椿の使い分け
原作はアレクサンドル・デュマ・フィス(デュマの息子、ジュニア)が
実際の体験を元にしてつくった小説
椿姫(マルグリット)のモデルは
ジュニアが交際していたマリー・デュプレシという高級娼婦
生理の日以外は白い椿を、生理期間は赤い椿だった。
椿姫と呼ばれたのは
(原作から)
マルグリットは芝居が好きで、初日からあらわれた。
その時には一階の小部屋の入口前に
三つの品がそろえてあった。
観劇眼鏡とボンボン菓子の袋と椿の花束
マルグリットは椿しか注文しないので
いつしか花屋が「椿姫」とあだなをつけてしまったようだ。
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日本の女性では
恥ずかしくて生理中と表示できるだろうか
誠にコンチネンタル(大陸的)だ。
「軽蔑けいべつ」
という日本映画を最近観た。
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監督: 廣木隆一.
出演: 高良健吾, 鈴木杏, 大森南朋
「椿姫」とゴダールの「軽蔑」のオマージュで
男女の恋愛は「椿姫」風で
話しの展開はゴダール「軽蔑」
女性は新宿の踊り子で
男は田舎出の不良ぼんぼん
男は女を連れて田舎に駆け落ちする。
親が猛反対する。
男の実母が「椿姫」が大好きで
椿姫の引用が多くなる。
椿姫の話しとの違いは
椿姫が知性ある美女なのに対して
ちょっと可愛い程度の女性
男の方は
椿姫では純情で頭のいい男だが
本作では知能が弱い、
先の展開の読めない
ギャンブル好き
日本映画「軽蔑」は
ゴダール作品の真似をした
ありえない男の行動で
興ざめしてしまった。
ゴダール作品は映画じゃない
あれは狂劇だ。