前回
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椿姫(2)~白い椿と赤い椿の使い分け


原作はアレクサンドル・デュマ・フィス(デュマの息子、ジュニア)が

実際の体験を元にしてつくった小説

椿姫(マルグリット)のモデルは

ジュニアが交際していたマリー・デュプレシという高級娼婦



村上サガンの映画ブログ


生理の日以外は白い椿を、生理期間は赤い椿だった。


椿姫と呼ばれたのは

(原作から)

マルグリットは芝居が好きで、初日からあらわれた。

その時には一階の小部屋の入口前に
三つの品がそろえてあった。

観劇眼鏡とボンボン菓子の袋と椿の花束

マルグリットは椿しか注文しないので

いつしか花屋が「椿姫」とあだなをつけてしまったようだ。


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日本の女性では

恥ずかしくて生理中と表示できるだろうか

誠にコンチネンタル(大陸的)だ。


「軽蔑けいべつ」

という日本映画を最近観た。

軽蔑 ディレクターズ・カット [DVD]/高良健吾,鈴木杏,大森南朋
¥4,935
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監督: 廣木隆一.
出演: 高良健吾, 鈴木杏, 大森南朋



「椿姫」とゴダールの「軽蔑」のオマージュで

男女の恋愛は「椿姫」風で

話しの展開はゴダール「軽蔑」



女性は新宿の踊り子で

男は田舎出の不良ぼんぼん



男は女を連れて田舎に駆け落ちする。

親が猛反対する。

男の実母が「椿姫」が大好きで

椿姫の引用が多くなる。



椿姫の話しとの違いは

椿姫が知性ある美女なのに対して
ちょっと可愛い程度の女性

男の方は
椿姫では純情で頭のいい男だが
本作では知能が弱い、
先の展開の読めない
ギャンブル好き



日本映画「軽蔑」は
ゴダール作品の真似をした
ありえない男の行動で
興ざめしてしまった。



ゴダール作品は映画じゃない
あれは狂劇だ。