- めがね(3枚組) [DVD]/小林聡美
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めがね(2006)
本作を嫌いな人が多いが、自分は気に入ってます。
たそがれる=なにも、しないでいること?
監督及び脚本の荻上直子さんに拍手!!
笑えます、作品の雰囲気は、独創的です。
独特な作品個性はクセになりますね
荻上作品の、なにが売りかが理解できてからは
じっくりと作品を味わうことができています。
荻上さんの「かもめ食堂」を最初に観たときの感想は
なにも起こらない
何 これは?
でも存在感はあった。
個性ある、独創的なのんびり、ゆるい感覚
何も起こらないことの面白さ
「かもめ食堂」で、いただいた種が
本作で発芽したような感じで
もたいまさこさんが登場するだけで笑えます。
話しの展開も読める、むしろそれがおもしろい
映画で退屈させない定石の
「食べるシーン」もたくさんでてきて、あきません。
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ちょっと、ねたばれ
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★たそがれる
季節はずれの南の島に、
素性身分のわからない小林聡美が
観光にやってきて、「ハマダ」という宿に宿泊。
宿の主人は3年ぶりの客だという。
翌日、小林は「観光するところありますか?」と尋ねると
主人は「そんなところありませんよ」
「じゃ いったい来たひとは
1日何をしているんですか?」
「たそがれる、ためにきているんです」
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★カキ氷を無料提供する女性
ビーチに売店風な店があり
もたいまさこがカキ氷を作っている。
小林「冷たいものが飲みたいんですが」
「ここにはカキ氷しかありませんよ」
小林は立ち去る。
しばらくしたある日、カキ氷を注文して食べた。
「御代はいくらですか?」
「さあ、どうしましょうかね、お好きに」
御代はなく、現物交換、マンドリンの演奏などなのだ。
カキ氷は、もたいまさこが一時期、島に来て、
好きでカキ氷を提供しているのであった
★基本情報
めがね
監督 荻上直子
脚本 荻上直子
製作 めがね商会
出演者
小林聡美
市川実日子
加瀬亮
光石研
もたいまさこ
音楽 金子隆博
主題歌 「めがね」大貫妙子
上映時間 106分
製作国 日本
荻上直子の前作『かもめ食堂』から多くのキャスト・スタッフを引き継いでいる。
撮影は鹿児島県与論島
以下完全ねたばれ
ねたばれ
主な登場人物は5名
小林聡美 :
身分素性不明 島に観光にやってくる。
渡島理由は、携帯電話のつながらない場所へ来たかった。
もたいまさこ:
身分素性不明
毎年カキ氷を提供するために島を訪れ、ハマダに宿泊。
毎朝「メルシー体操」を島民と行う、もたいさんの独特の動きが笑える
市川実日子:
高校の女性教師、宿に定住して学校通勤
加瀬亮:
小林を先生と呼び、島に追いかけてきた。
光石研:
ハマダの宿の主人
小林が島の住人の自由で、のんびりライフワークをみて
「たそがれる」方法を、学んでいく。
★たそがれる
意味は、何もしないで、ある人のことや過去の事を考える時間を持つ
名作「東京物語」の最後のシーンはまさに、たそがれていました。
小林:「『たそがれる』っていうのはこの辺の習慣か何かですか」
主人:「そんなたいしたもんじゃありませんよ。クセみたいなもの」
小林:「クセ?」
加瀬:「なんとなく『たそがれる』のが得意な人が集まってるっていうのかな」