男が女を愛する時 [DVD]/アンディ・ガルシア,メグ・ライアン,ローレン・トム
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男が女を愛する時(1994)

★ショウトしょうとSHORT

相手を思うからこそ、すれ違う。

妻のアルコール中毒という障害を乗り越えて、

本物の愛を勝ち取ろうとする夫婦の姿を描いた、

旦那目線の映画で、

リアルな話しに驚嘆して最後は涙しました。

メグには似合わないシリアスものですね。


★愛していたけど、理解していなかった

「君にとって、僕は何なんだ?必要なのか?

君のためにやったことが、

いちいち君のカンに触るなんて情けないよ。
 女房が苦しんでいる。

僕はただ、『どうしたら力になれるか』

そして『愛してる』 そう言いたかった」


夫は、妻を一生懸命に支えようとしますが、

妻には、それが重荷だった。

妻は夫に、力になって欲しいとも

抱える問題を解決して欲しいとも思っていない。

妻は言う。

「あたしを放っといて。

 ただ、あたしを放っといてくれたらいいのよ!」

妻は夫が力になろうと優しくしてくれるたびに

自分が何にもできなくて、価値のない妻に思えてきて、

 

 

情けない気持ちになってしまう。

夫婦って  やじろべえ  バランスが難しいんですね。

妻が問題に直面しているとき

夫が支えてあげることは、大切だけど、

愛するあまり、気を遣いすぎて

妻の領域に踏み込んでしまうと

妻は家庭の中での自分の居場所を見失ってしまう。

負担を減らしてあげようとして、夫が妻の役割を背負いすぎると

「私にはできないとでも思ってるの?」

と、惨めな気持ちになってしまうんです。

愚かさゆえに、妻のポストを取り上げられたと感じる。

 



★向き合う難しさ

夫婦は向き合うことを避けますね。

相手を包み込み、許すことだけで、

見て見ぬフリをして、やりすごす。

対等に向き合い、目線を合わせると

本作のような展開になる。

向き合うのは大事ですけど。

★基本情報
監督: ルイス・マンドーキ.
出演: アンディ・ガルシア, メグ・ライアン, エレン・バースティン