恋 空 プレミアム・エディション(2枚組) [DVD]/東宝
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恋空(2007)


映画を観る直前の心理


1.誰かが大感動した=>そんなにいいの? かなり引き算で観てしまう


2.原作が大ヒット =>どこがウケテいるのだろう? 足し算で観ている


なるべく、潜在心理を、無にして観ようとつとめていますが、


本作は項目2のコース


★ネタバレご注意


1.映画がはじまって最初の1時間程度は我慢

高校の図書館でHとかレイプとか、ありえない話しが続く。


携帯電話小説だから、

短期間にジェットコースターのあらすじにしないと、

読者を、つなぎとまられないんですね。



2.大学生の別れの言葉に感動

「拾ったらアカン」のセリフで、グッと来ました。

このひとことで ウケテいる理由がわかりました。

彼はボギー(映画「カサブランカ」)だ。

好きな女の幸せを願わん男はおらへん」


本作でぐっときたセリフの全部


「拾たらアカン。好きな女の幸せを願えないなんて最低や。

幸せにならな、承知せんで。

そいつが、美嘉のこと傷つけたら、

どんな手、使ってでも、奪いに行ったるからな。

でも最後に俺の頼みも聞いてくれ。

そいつの病院まで美嘉のこと送らしてくれ。

俺が美嘉にできる最後の事や」


3.携帯電話小説でのセリフ

「好きな女の幸せを願えない俺は最低だ」
「幸せにならないと承知しない」
「今度ソイツがお前の事泣かせたら、本当に奪いに行くから」


4.携帯電話の粋な新しい表現

 41.恋空のいわれの携帯電話の写真

  空がめだって二人の顔が半分しか写っていない。

 42.ヒロの<死に目>に会えず

  病院にかけつける途中に
  携帯電話の画像で、お互い見ながら、お別れする。

5.あとはメロドラマのよくあるパターン

  嫉妬 好きな人の病死


6.酷評


その年度最低の映画を選出する文春きいちご賞では2位にランクイン

前半のストーリーを

もっと工夫すれば良い映画になっていただろう。