60歳のラブレター
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60歳のラブレター(2009)

★ソース 

住友信託銀行主催で2000年より毎年行われている、

長年連れ添った夫婦が口に出しては言えない互いへの感謝の言葉を

1枚のハガキにつづる応募企画「60歳のラブレター」に着想を得て製作された。


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★どんな人向けか?

団塊世代向け 中年若者が観ても、どうだろう?


★ひと言

人生の一つの転機の60歳前後を迎えた2組の夫婦と

1組の恋愛の物語で実話からのドラマのようです。

ありえない点もありましたが、ホロリとしました。

熟練の方がしみじみ共感する話しですね。


★役者の演技はどうだったか

戸田恵子さん、綾戸智恵さん、イッセー尾形さん 演技最高

金澤美穂という女の子に注目、以前「容疑者Xの献身」出演


★簡単紹介

3組の60歳前後のカップル

建設会社の重役にまで上り詰め家庭を顧みなかった夫とひたすらついてきた妻。
定年を迎え、お互いが別々の道を歩むことにする。
(中村雅俊と原田美枝子)

町の魚屋を夫婦二人で切りもししてきた下町の夫婦。
糖尿を持病に持つ夫を支える明るい気丈な妻が病に倒れる。
(イッセー尾形、綾戸智恵)

がむしゃらに仕事をこなしてきた女流翻訳家は、ふと気づくと婚期を逃していた。
研究に先を越され、妻の死病にも気づいてやれなかった冴えない医師と恋に落ちる。
(井上順、戸田恵子)


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★メジャーな映画紹介引用

監督は『真木栗ノ穴』の深川栄洋が務め、
脚本を『ALWAYS 三丁目の夕日』シリーズの古沢良太が手掛ける。

                                                


出演は、中村雅俊、原田美枝子、井上順、戸田恵子、イッセー尾形、綾戸智恵と豪華キャストが集結。
さまざまな人生経験を積み重ねてきた登場人物たちが、
夫婦のあり方や、これからの人生をどう生きるのか模索する姿が共感を誘う。


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★基本情報

60歳のラブレター
監督 深川栄洋
脚本 古沢良太
出演者
中村雅俊、原田美枝子、井上順、戸田恵子、金澤美穂
イッセー尾形、綾戸智恵
音楽 平井真美子
撮影 芦沢明子
編集 坂東直哉
配給 松竹
公開 2009年5月16日
上映時間 129分
製作国 日本


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以下 ネタバレ



ネタバレ



ネタバレ


1通目の愛

「ろくでもない男ってのはね。  

                        
30年も女房ほったらかしにして,

                                
よそに女をこさえるような男のことを言うのよっ!」


大手建設会社を定年退職した孝平(中村雅俊)は、長年献身的に家族に
尽くしてきた妻・ちひろ(原田美枝子)と離婚して不倫相手だった女
(原沙知絵)との第二の人生を始めようとするが、

離婚して初めてちひろの存在の偉大さを痛感する!!

原田美枝子さんはミスキャストですね、
恋愛もしたことのない地味な目立たない女性役だそうだが
あまりに綺麗すぎる。

中村雅俊さんはいつも思うけど、恋愛物では大根役者になってしまう。
なぜだろう?

定年退職の日に愛人宅に直行?

元妻の新しい彼のコトを知りもしないで批判する

「このろくでもない男に騙されているのがわからないのか」 =>これムカつく。

それに対して

「ろくでもない男ってのはね。30年も女房ほったらかしにして,

よそに女をこさえるような男のことを言うのよっ!」


30年後の夫(妻)宛の手紙を届ける写真館。

孝平に宛てたちひろの手紙は感動させます。

一生懸命いい妻になろうとする気持ちが良く伝わってくる。

30年前の手紙を見て孝平は気づくらしい、

これは元妻に新しい彼ができてのジェラシーと

離婚して妻の良さにきづいた大ばか者。

このラストは非現実的ですね。

30年の積年の思いはそう簡単には忘れ去れないだろう。

でもそう思いながらも、なんかホロリしましたけど。

実話ですよね? 

この妻が実在ならスゴイ人ですね。

お金もあり、家も貰った妻が30年放っておかれて、

愛人のところへ行った夫ともう一度やりなおせるだろうか?

わざわざ 元妻のデートに北海道まで行って邪魔するか?

あの汚いラベンダーの絵はなんだ?

「幸せの黄色いハンカチ」の真似か?

もっと脚本をしっかり書いて有終の美をかざってほしかった。

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2通目の愛

「この年で全力で恋をすることがどんなに怖いことかあなたに解る?」


5年前に最愛の妻に先立たれ一人娘と暮らす医師・静夫(井上順)は、
医療小説の監修を求められ、一流の大人気翻訳家の麗子(戸田恵子)
と仕事のパートナーとして出会う!!
新しい恋に臆病になる2人の背中を
押してくれたのは思いがけない娘の英文のラブレターだった・・・

英文の手紙もすごく涙を誘いグッと来る。

井上順さんの演技はいつもの感じ、うまいとは言えない。

戸田さんの演技は秀逸

「この年で全力で恋をすることがどんなに怖いことかあなたに解る?。

 でも、もういい、あなたにお父さんを返す」

と気弱につぶやく。

妻を亡くし、再婚しようとする男だが、娘が気に入らない。
新しい妻は有名翻訳家で、一見高飛車に見えるところがあった。
が、娘のツンケンぶりに疲れ果て、その父との結婚を諦め、告げる。
娘は考えなおし、父を通じて翻訳を依頼する。
その内容が、ワガママな娘もいるが父をよろしくという内容。


理花は父の再婚自体には賛成

「お父さんの介護をするのは私なんだからねっ!」


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3通目の愛

「このまま 騙され続けて終わるのもいいかなあ」

青春時代をビートルズに捧げギター狂いになっていた正彦(イッセー尾形)。
そんな男に夢見て結婚した妻・光江(綾戸知恵)は、
今はひっそりと魚屋を営んでいる
口喧嘩してばかりの友達のような夫婦!!

この二人は演技には定評あるので、さすが演技上手。

ウォーキングのコースにある楽器店に飾られているギター。
妻に内緒でへそくりをためる。
それでヘソクリがたまったので買いに行くが、もう売り切れていた。

ふとしたことで光江の脳腫瘍が発見され、手術を受けることに。
成功率五分五分の手術に
「おい、糖尿。ざまみろ、あんたが先に死んで私が残されると思い込んでたろう。
私が先にそうなるなんて考えてもいなかったんだろう?」と光江。
「そんなことは絶対許さねえぞ、バカ野郎」と怒鳴る光彦。

病院の見舞いを終えて帰宅すると、そのギターが置いてあるのを発見する。

夫の事を知らん顔をして文句ばかり言っていても、
ちゃんと見ているところは長年の夫婦で、ホロリです。

病室で昏睡状態の妻のために「ミッシェル」を歌う夫も泣かせる。
ながながと ちょっと歌いすぎ。

正彦の歌に目覚めた光江は「昔はもっと上手かったのに」といいつつ、

「でも、これはこれで渋くっていいか」

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そういえば

ビートルズのミッシェルは


ポールが10代に作った曲です。