石黒一雄(英国作家)の小説の映画化
アンソニー・ホプキンスの一世一代の名演技
エマ・トンプソンも絶妙の演技しています。


日の名残り(1993) A


★原作

石黒一雄(作家)が

イギリス最高の文学賞ブッカー賞

(世界的に権威のある文学賞の一つ)

を受賞した作品の映画化

記憶の作家と言われ、村上春樹より有名。

★アカデミー賞

主演男優賞、主演女優賞、美術賞、衣装デザイン賞、

監督賞、作曲賞、作品賞、脚本賞の8部門にノミネート

切なく、ノスタルジーたっぶりの、大好きな作品です。


★ひと言

素晴らしい。

ストイックな偲ぶ忍ぶ恋。

執事(バトラー)の実態 

日本人に似た忍ぶ、耐える精神。

総執事と副執事(女性)とのせつない恋。

時間軸の切り方が見事。

最後の別れの場面は名シーンだ。

ひとことで言うと
「好きな人に、お互い好きと言えない者同士の恋物語」

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★石黒一雄
村上サガンの映画ブログ

1995年に大英帝国勲章(オフィサー)、

1998年にフランス芸術文化勲章を受章。

2008年には『タイムズ』紙上で、

「1945年以降の英文学で最も重要な50人の作家」

の一人に選ばれた。

長崎生まれで5歳で英国へ。

20歳で英国帰化、英国在住。

日本語はほとんど話せない。

★基本情報

日の名残り

THE REMAINS OF THE DAY

監督 ジェームズ・アイヴォリー

製作 マイク・ニコルズ

ジョン・キャリー

イスマイール・マーチャント

脚本 (脚色)ルース・プローワー・ジャブバーラ

(原作)カズオ・イシグロ

出演者

アンソニー・ホプキンス
エマ・トンプソン
クリストファー・リーブ
ジェームズ・フォックス
ヒュー・グラント

上映時間 134分


★バトラーという職種

バトラー(butler)はイギリスの上級使用人。

数あるイギリスの家事使用人の中でも

最上級の職種の一つであり

フットマン(従僕)を勤め上げた者がバトラーに昇格した。

上流階級か、下層の上流家庭より

裕福な中流最上層の家庭にのみ見らえwる。

食器・酒類を管理し、

主人の給仕をするという本来の職務に加え、

主人の代わりに男性使用人全体を統括し、

その雇用と解雇に関する責任と権限を持つ。

多くの場合、ヴァレット(従者)を兼ね、

主人の身の回りの世話をするとともに、

私的な秘書として公私に渡り主人の補佐をした。

ワインの管理も行う。

英国の新聞は質が悪いのでアイロン

をかける場面が、

この映画でもありました。

執事用に忍者のような

隠しドアがいたるところにある。