村上サガンの映画ブログ

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愛のむきだし(2009)


約4時間に及ぶ映画だが、

後半はどんどん クギづけにして

むしろ短いと感じさせた映画だ。

脚本がぴか一。 

演出撮影はB級だが、気にならない。

成人指定映画ですから要注意!!

写真は昔ファンだったサソリさんです。


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★キーワードで調べた、知ったかぶり・・・

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★サソリに変装する

出会った時の格好が女装


梶芽衣子主演の映画「女囚さそり」


の格好でヨーコと出会い


「サソリ」だと、名乗って別れる。


ヨーコはサソリに恋をする。

梶さん、あこがれの女優です(写真)


サソリ の テーマソング

♪花よ綺麗と おだてられ
 咲いてみせれば すぐ散らされる
 馬鹿なバカな 馬鹿な女の 怨み節

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★この映画のテーマ

新約聖書コリントの信徒への手紙第13章

愛は忍耐強い。
愛は情け深い。
ねたまない。
愛は自慢せず、高ぶらない。
礼を失せず、自分の利益を求めず、いらだたず、
恨みを抱かない。

不義を喜ばず、真実を喜ぶ。
すべてを忍び、すべてを信じ、
すべてを望み、すべてに耐える。

愛は決して滅びない。

★音楽が頭をかけめぐる


本作で流れる音楽(ベト7)が頭にこびりついています。

まさに ドンピシャですね。

Beethoven:交響曲第7番「第2楽章」1/2


★ラブ

他の方の評価を読むと
ジョンレノンの「LOVE」だという。

確かにその歌もそうだ。

主人公がヨーコという名前からも そうだろう。

僕はビートルズの

「愛こそはすべて」だと思った。

♪愛があればそれでいい
愛があればそれでいい
愛さえあれば何もいらない
愛こそはすべて

★なぜか遠藤周作 

作家遠藤の人生最大のテーマとなった葛藤が

「日本人でありながらキリスト教徒である矛盾」

僕は本作から遠藤の作品「沈黙」がよぎった。

『沈黙』をはじめとする多くの遠藤作品は、


欧米で高い評価を受けた。
グレアム・グリーンの熱烈な支持が知られ、

ノーベル文学賞候補にも挙げられたが、

『沈黙』のテーマと結論が選考委員の一部に嫌われ、

『スキャンダル』が

ポルノ扱いされたことがダメ押しとなり、

ついにノーベル賞を授与されることはなかった。

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★演出はB級

演出撮影がB級


血らしくない液体など、工夫してほしい。

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★監督脚本 園子温(その しおん)

90年代前半には、
路上パフォーマンス集団「東京ガガガ」を主宰した。

2001年以降はメジャー映画会社とも手を結び、
代表作には『愛のむきだし』や『紀子の食卓』がある。

近年ではテレビ朝日系列の
『時効警察』4、6話に脚本・演出で参加、
続く『帰ってきた時効警察』
3、6話にも脚本・演出で参加している。

時効警察は名作だと思う。

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★安藤サクラの自虐演技

父親は俳優の奥田瑛二、
母親はエッセイストの安藤和津

劣性遺伝なのか

 
美人に生まれていないが

この異様な不気味な雰囲気はたいしたものだ。


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基本情報 

原題 Love Exposure

監督 園子温

脚本 園子温

出演者

西島隆弘
満島ひかり
安藤サクラ
尾上寛之、清水優、永岡佑、広澤草、玄覺悠子、
中村麻美、渡辺真起子、渡部篤郎、他
ゲスト出演
紅音ほたる、板尾創路、岩松了、大口広司、大久保鷹、
岡田正、倉本美津留、ジェイ・ウエスト、深水元基、吹越満、
古屋兎丸、堀部圭亮、宮台真司、日向ななみ他
音楽 原田智英
主題歌 ゆらゆら帝国
公開 2009年1月31日
上映時間 237分
製作国 日本


受賞
第9回(2008年)東京フィルメックスにおいて
観客の投票によって選出
「アニエスベー・アワード」を受賞。
第59回(2009年)ベルリン映画祭に出品され、
「カリガリ賞」「国際批評家連盟賞」を受賞した。