今日は、友達と遊んできた。
深夜まで、遊んできた。
そんな時、私の電話に着信があった。。。
『欄太郎』
私は自分の着信画面を見て、彼の記憶が体の中を駆け巡っていくのを感じた。
欄太郎とは1年前に別れた恋人。
別れた原因は彼の就職だった。
福岡から大阪へ就職で移動する1週間前に彼は、『俺、1週間後に大阪いくけん!別れよ』と一言だけ告げた。
何も知らされていない私は、突然の報告に驚いた。
電話した。彼は出ない。。。
私は鬼電した。。やっぱりでない。。。
そんな簡単な終わり方をするほど、軽い付き合いだったの??
私たちの今までは何だったの??
嘘でしょ??
私の疑問を投げかけることもできない。。
私は途方にくれた。。。
悲しみにくれた。。
そんな時、彼からメールが来た。
大阪に行って1週間が経ったある日。
『誕生日おめでと。すまん。』
いっそ優しくしないでほしいとおもった。
付き合っている頃、
『誕生日には、焼肉やがいい?すし屋がいい?ステーキもいいね?お前何がいい?俺がおごるからさ!』
なんて言っていたのに。
それから、福岡に帰ってくるたびに電話が鳴った。
けど、ほったといた。。。
今日の電話は、なんとなく出てみた。。。
なぜかって?彼氏がいないから。
1年いう月日のおかげで彼のことはもう、許せていたし、電話にでた。
『もしもし?』
『りんご?今ドコ?店どこおると?』
『夜はもうやめたよ』
『何時にかえるの?』
『3時くらい』
『んじゃ、帰るとき教えて?会おうぜ』
『いいよ』
そうして私たちは1年ぶりに再会した。
彼はスーツで立っていた。
私を見つけて『おう!』と手を上げ、私をぐっと引き寄せた。
『会いたかった』
『何をいってるの??自分から私の手を離したくせに』
それでも、私から離れようとしない。。。
『ごめん。わかってるんだ。俺が悪いって言うのは。でも、会いたかった。。。』
『いまさら、遅いよ。私、当時すごく傷ついたんだよ?』
『罪悪感は感じてるだ。でも、俺あの時、自分でいっぱいいっぱいで。。でも、いいわけになんないよな。俺のこと殴っていいよ、ほら』と言って、私の手をつかみ、自分の頬へ持っていく。
私は大きく構えて、彼の頬へぶつけた。。
『パチン』
それは、手を添える程度のものだった。。。
私は、彼のことを許したし。殴るつもりなんてなかった。
『りんごは絶対殴らないとおもったよ。そういうやつだもんな』
見透かされていた。。
『りんご、彼氏いるの?てか、俺知ってるよ?外国人の彼氏居るって』
ドコから、そんな情報がもれたのかわからないけれど。。。
確かに、外国人の彼といい感じにはなった。
けど、付き合いだすまでは行かなかったし、彼氏はいない。。
『彼氏いないよ』
『嘘だぁ!!』
なにを根拠にか私を疑っている。。。
『んじゃ、俺と別れた後、彼氏できた??』
『うん』
『うわーー!!俺、りんごと別れてから居ないのに・・・』
私がもう、彼のことを『過去』と捉えているのが悲しかったようだ。
彼の中では、私はまだ『現在』らしい。。
彼は、もともとクールで。
外でも中でも自分からイチャイチャするような人ではなかった。
だけど、今日は、私に甘い言葉ばかりかけてくる。。
『会いたかった。』
『より戻そう?』
『すきなんだ』
『大阪にきてくれ』
私が誕生日に贈った、ペンダントを付けて、
『これ、ずっとしてるんだ』
確かに、今日会うのは急な出来事で、いつもしているんだなと思った。
ただタンに気に入っているだけかもしれないけれど。。
彼が依然したことで私は、人を素直に信じてなくなっている。。。
私の手を握り、私を好きだという彼。
私の顔を両手で持ちあげて、キスを強引にしようとする彼。
私の髪を優しくなでてくれる彼の手。
私を抱き寄せて、大事そうに、壊れないようにそっと抱く彼。
私の匂いを刻印するように、抱き寄せたままじっとしている彼。
私の体は彼の記憶を覚えている。。。
すごく、懐かしかった。。。
彼は『抱き返してよ』と言ったけれど、
私はそのまま突っ立ていた。。。気持ちにはこたえられないから。。。
でも、彼を突き放すことも出来なかった。
その気持ちは痛いほど分かるから。。。私がケイタに今抱いている気持ちをおんなじ。。。
彼がくれた言葉の数々、それは全部、1年前のあの日、あの時に言ってほしい言葉だった。。
あの時言ってくれていたならば、私はこの上ない幸せをかみ締めていたと思う。。
でも、今言われても、私の心には響かない。。。
『いまさら、私のよさに気付いても遅いよ!もう、私にとっては過去だから』と言った。
『そっか。んじゃ、帰るわ!!りんご、仕事頑張れよ!』と一言おいて、去っていた。
そのまま私は前を向いて歩いた。
振り返ることはしなかった。。。
きっと、少し前の私だったら、より戻していたのかもしれない。きっとそうだ。
今までの恋愛依存から少し、離れているように感じた。