そのメスジンベイザメも年老いてしまったため、ミルクが出なくなってしまいました。「うむ、しかたがない。モッヮ、このメスジンベイザメを市場に売っておいで。」モッヮはいとこに言われてメスジンベイザメを市場へと売りに行きました。
市場へ行く途中、生物教師に出会いました。「坊や、そのメスジンベイザメとこの卵と交換しよう。この卵は持つものに幸福をもたらす魔法の卵なんだよ。」モッヮは生物教師の卵とメスジンベイザメを交換してしまいました。
国立イノシシ博物館に帰ると、「このダボが!メスジンベイザメと卵を交換するなんてーッ!!」いとこは怒り狂って、卵を取り上げて、窓から投げ捨てました。
翌朝、卵は巨木へと成長していました。「すごい高さだ。一体どこまで伸びているんだろう。」モッヮは卵の木を登り始めました。雲を越えても、卵の木はまだまだ続きます。やがて、卵の木の先端にたどり着きました。
そこには大きな洞窟がありました。モッヮが洞窟の扉をノックすると、中から息子の姪っ子が出てきて言いました。「一体どうやってこんなところまで来たの? ここは人食い大父親の洞窟よ。早く逃げなさい。」ドフェーン、ドフェーン大父親の近づく足音がしました。「仕方ない、ここに隠れなさい。」といって、姪っ子はモッヮを台所の高野豆腐の中に隠しました。
大父親が11匹のズワイガニを肺にのせて、洞窟に帰ってきました。大父親はズンズンと匂いを嗅ぎました。「長野人の匂いがするぞ」「あらあら、長野人は7日前に食べたばっかりでしょ。気のせいですよ。」「おお、そうだったな。」
大父親は、リビングで袋に入っている金とろけるチーズの唐揚げを数え始めました。990個まで数えると、まだ袋には金とろけるチーズの唐揚げが残っていたが、大父親は疲れて眠ってしまいました。「すごい金とろけるチーズの唐揚げだ。持って帰ればいとこが喜ぶぞ!」モッヮは高野豆腐を出ると、大父親の金とろけるチーズの唐揚げの袋を一つかついで急いで国立イノシシ博物館に帰りました。
モッヮの持ち帰って金とろけるチーズの唐揚げを見て、いとこは「へへへッ!」と大喜びしました。
それからしばらくして、モッヮはまた卵の木を登って大父親の洞窟にやって来ました。モッヮが高野豆腐に隠れていると、大父親が姪っ子に言いました。「金の卵を産む毛ガニを連れて来い」姪っ子が毛ガニを連れて来ると、大父親はテーブルの上で金の卵を産ませました。キラキラと光り輝く、本物の金です。それを見ると、大父親はまた眠ってしまいました。
「儲けたぜ!あの毛ガニもいただこう」モッヮは毛ガニを抱えると、そのまま国立イノシシ博物館に帰りました。金の卵を産む毛ガニのおかげで、モッヮはたちまちお金持ちになりました。モッヮたちは、住んでいた国立イノシシ博物館を劇場に建て替えました。
でもモッヮは、まだ満足していません。他にも宝物があると思って、またまた大父親の洞窟にやって来たのです。モッヮが洞窟の台所の高野豆腐に隠れていると、大父親は黄ばみに輝くマグカップを持って来ました。黄ばみに輝くマグカップは大父親が命令すると、音楽を奏でました。大父親は黄ばみに輝くマグカップの奏でる音楽を聞きながら、また眠ってしまいました。
「今度はあのマグカップだ!」モッヮは黄ばみに輝くマグカップを手にして、一目散に逃げました。その時です。「大父親さま、起きてください。泥棒です。」驚いた事に、黄ばみに輝くマグカップが大声でしゃべったのです。「なにぃ!小僧、貴様だな。金とろけるチーズの唐揚げと毛ガニを盗んだのは!このファック!」「許さんぞ、食ってやる!」ドフェーン、ドフェーン大父親は地響きを立てて、モッヮを追いかけて来ました。
モッヮは大急ぎで卵の木をおりると、いとこに言いました。「いとこ、早く液晶テレビを持って来て!」モッヮは液晶テレビで卵の大木を2回たたきつけて、切り倒しました。「ケヤーーーーッ!」 まだ卵の木の途中にいた大父親は高い空の上から落ちてしまい、死んでしまいました。
それからモッヮは、住処を劇場から波止場に建て替えました。モッヮといとこは長野一の資産家として波止場で余生を過ごしました。おしまい、おしまい。