2. Es treibt mich hin, es treibt mich her!
Es treibt mich hin, es treibt mich her!
Nach wenigen Stunden dann soll ich sie schauen,
Sie selber die schönste der schönen Jungfrauen;
Du armes Herz, was pochst du schwer?
Die Stunden sind aber ein faules Volk!
Schleppen sich behaglich träge,
Schleichen gähnend ihre Wege;
Tummle dich, du faules Volk!
Tobende Eile mich treibend erfaßt!
Aber wohl niemals liebten die Horen;-
Heimlich im grausamen Bunde verschworen,
Spotten sie tückisch der Liebenden Hast.
>Heinrich Heine<
2. いても立ってもいられない!
いても立ってもいられない!
あの子に会うまで あと数時間
あの子 世界一の美少女に…
あわれ 落ち着かない鼓動!
怠けてばかり 時間ども!
時を進めるのも かったるそうに
あくびしながら のんびりノロノロ
急いでくれよ 怠け者ども!
あせらされて 狂っちまう!
恋を知らない 時間の神々め
あいつら こっそり悪だくみして
恋するボクのあせりを あざけってやがる!
歌曲集「リーダークライス Op.24」 作曲:ロベルト・シューマン(1810-1856)
1. Morgens steh ich auf und frage
2. Es treibt mich hin, es treibt mich her!
3. Ich wandelte unter den Bäumen
4. Lieb' Liebchen, leg's Händchen
5. Schöne Wiege meiner Leiden
6. Warte, warte, wilder Schiffmann
7. Berg' und Burgen schau'n herunter
8. Anfangs wollt' ich fast verzagen
9. Mit Myrten und Rosen
「リーダークライス」
なんて、少々とっつきにくいタイトルがつけられているが、
内容はとてもシンプルだ。
「失恋青年物語」とでも言えばよかろうか。
主人公の名前がないのもモヤモヤするので、
周介とでもしよう。
「周介失恋物語」だ。
周介が朝考えることといえば、一つ。
「今日はあの子来るかな?」
そこで、あの子をまちぶせる…
…来ない。
そんなことが毎日続いて、
夜は眠れないし、日中もボンヤリする。
《1曲目》
ああ、いよいよあの子に会える!
会える!!
この喜びに周介はもだえる、
が…なんと時間の進みの遅いこと!!
イライラするなあ!
《2曲目》
周介は散歩に出かける。
木がそよぎ、川は流れ、鳥も…
いや、鳥が何か言ってるぞ。
…あの子の口癖の言葉だ。
おい鳥たち、やめろって!
今はそれ、聞きたくないんだ…。
《3曲目》
おれの胸ドキドキしてるだろ?
君のことを考えるだけでいつもこれさ。
ドキドキしすぎて眠れやしない。
いつ眠れるかって?
ドキドキが終わる時、つまり
恋が終わる時さ。
《4曲目》
周介は街を去る。
あの子と恋に落ちた街。
あの子にひどい仕打ちを受けた街。
もうここにはいられない。
だって全部思い出してしまうから、
恋の苦しみも、喜びも。
《5曲目》
おっと、街を去る前にお別れしなきゃ。
船頭さん、ちょっと待ってておくれよ。
おや、なんで今日は
おれに会うのを怖がってるのさ?
いつものことだろ?
おれが君にされた仕打ちに苦しんでいるのなんてさ!
そうだよ、
全部君が招いたことさ!!
《6曲目》
そして周介は船に乗り、ライン川を進んでいく。
川は戯れながら、心地よく船を運ぶ。
だが周介は知っている。
川の底は深くて真っ暗で、
まるであの子みたいに残酷であることを。
《7曲目》
そう、周介は全部耐えきったのだ。
恋の苦しみも、残忍さも。
ただどうやって耐えたかは聞かないでくれ、
思い出してしまうから。
《8曲目》
あの時のラブソングは、もう葬り去ってしまおう。
でも、あの子に抱いたこの気持ちだけは
死ぬまで忘れられないだろうなあ。
このラブソングだって、
もしあの時の気持ちが強く湧き上がってきたら
また歌いたくなっちゃうよな。
もしそうなったら、
もうあの子には会えないけど
この歌だけはきっと、ずっと歌い続けるんだ。
あの子のために。
《9曲目》
とまあ、こんな具合の物語です。
結構稚拙な文になってしまったがご容赦を。
もっと文章力を磨かなければと痛感。
少しでもリーダークライスが身近なものになればいいな、
という願いを込めて。
深瀬廉

