これでもオリンピックはできるのだろうか?とても疑問を感じる(以下引用)

3月7日に国立病院の1つである国立循環器病研究センター(以下、国循)が職員に感染者が出たとして外来診療を1週間取りやめると発表した。
しかしナショナルセンターが職員一人の感染者が見つかった時点で大きな機能不全を起こしていては確実に訪れる感染ピークが思いやられる。
国循によると感染が確認されたのは50代の外来看護師で、症状はなく、患者や他の職員との濃厚接触もなかったという。
3月6日に厚生労働省がCOVID-19に関してピーク時の一日当たりの外来患者数、入院患者数、重症患者数の推計値算出のための計算式を公表した。この計算式を大阪府の人口に当てはめると大阪府全体でのピーク時の一日当たりの外来患者数は約3万人、入院患者数は約1万5千人、重症患者数は約500人となる。
この重症者だけみても大学病院や大阪府内の主だった急性期病院が一丸となって特殊で高度な医療を同時に提供する必要が出てくると予想される。
ではピークはいつやってくるか。厚労省の発表によると「ピーク時は各都道府県等において疫学的関連性が把握できない程度に感染が拡大した時点から概ね3か月後に到来すると推計されている」のだそうだ。例えば大阪では3月9日55例の感染が判明し、そのうち1割程度の疫学的リンクが追えない状況となっている。今を「疫学的関連性が把握できない程度に感染が拡大した時点」とするならば、大阪でのピークは6月頃に来ることになる。
つまり推計が正しければ、数カ月後のピーク時にはCOVID-19の患者があふれかえることになる。そんな時でも医療機関の機能を維持してゆく方法を医療機関ごとに、そして地域全体で真剣に考える必要がある。
目下のところ、多くの医療者が戦っているのは、マスク不足であり、検査したくてもできない状況であり、検査の優先度を無視して検査してほしがる患者であり、殺到する問合わせであり、患者発生時の対処方針の策定であり、今更ながらの個人防護具の着脱訓練である。これらの病態の本質は本物のウイルスとの戦いではなく、「コロナが来るぞ」という恐怖との戦いだ。
現在のようにたった一人の症状のない陽性例が出ただけで揺らいでしまっていては、この先の戦いが心もとない。