4月15日（火） 思い4 最後

君は、また運よく良い会社に入る事ができた。
今回の入社はとても苦労した。
なぜなら年齢も高くなってきたし、転職回数が増えているから。
株で負けたけど、短い期間で大きく負けたのはよかったね。ブランク期間が短くてすんだから。

会社を選ばなければ、社会人になる事自体は難しくなかった。
でも君は選んだ。そして希望の・・・第一希望の会社に入る事ができた。
給料は思ったより低くなったけど、君のやりたい仕事ができる職場。

多分というか、絶対、もう２度とない。
正真正銘のラストチャンス！
ここから先、歳を取るともう無理だと思う。
すくなくとも希望の仕事はできない。

採用してくれた事に感謝しなければならない。
少なくとも今は残り30年・・・この会社に自分の全てを捧げるつもり。
ずっと付き合う事になるから、誰よりもたくさん知って、誰よりもたくさん愛するつもり。


君は社会人の時に、よく地位や待遇で不満を言っていたね。
それは会社側には贅沢な要求だった。
でも、飲んでくれた事も多かった。

君は一番を望んだ。完璧を望んだ。
それは悪いことじゃない。

でもね。

人間の欲は尽きることがない事を知っておかなければならない。
感謝する事を知っておかなければならない。

今の僕は5万円もらえたら、すごくうれしい。
将来の君は、5万円なんてどうでもいいと思うかもしれない。

金額の多寡はある。

でも幸せの度合いは金額によって変わらない事を知っておかなければならない。
足ることを知らない人間は、不幸な人生を送る事を知らなければならない。

だって、いつも欲を持っているという事は、いつも不満を持っている事だから。
他人にも好かれない。
逆に足る事を知る人間は、幸せになる事ができる。


常に感謝しよう。小さな事にも感謝しよう。
あなたにとって、たいした事ではなくても、その人にとっては大きな価値のある事がある。
だから感謝の気持ちを忘れてはいけない。

今の気持ちを忘れてはいけない。
未来の君へ捧ぐ。

いい男になれ。