飛びこんだその場所を
無傷で通過し呆然とした私は


もう死ぬ気力すら失いました。


今思えば
初めてする事の失敗確率は高いって
考えておけば良かったのに


その時は
私の決死の覚悟すら
神に嘲笑われたようで


惨めも何もかもを通り越して
ただ、打ちひしがれた記憶があります。


絶望して、絶望して


こんな失望を毎回味わうくらいなら
もう、生きるしか術が無い、と思い


生きています。


生きていたくて
生きているわけじゃない。


死ぬことに失敗し
惰性で生きている私は


楽しいこと
嬉しいこと
喜ばしいこと


多くの感情に出会ったとしても
生まれ落ちて良かったと
思うことは


一生涯無いでしょう。