昔 といっても私が中高生の頃(だからかなり昔...)



女子のショートヘアは「バスケ部」のイメージでした




体つきや髪型 仕草がなんとなくボーイッシュ




同性からも人気があり 

キャプテンは更に男前(笑)



そんなイメージだったので


ショート女子 = ボーイッシュ


といった感じでしかなく 全く色気を感じるものではありませんでした...





そんなある日




私の中の常識が覆(くつがえ)されることになったのです



ジーンセバーグ

ツィギー





なんてクールでセクシーなんだ!




個性的で どんなファッションも(フェミニンなものですら)いい感じになり

なんといっても「生き様」が感じられたのでした




聖子ちゃん&サーファーカットを見て育ち



「右へならえ」的な長いものに巻かれ 無難で安全地帯でオシャレをしていたあの頃...


この2人の発見は

ガツン!とゴロフキン(現ボクシングミドル級統一王者)に殴られた様な打撃を覚えました







男ってホント単純


狙う獲物が「あるか ないか」で全然目の輝きやオーラが全然違うのです


研究 没頭 反復 研究 没頭 反復 研究 没頭 反復 ................



全然うまくいきません.......







そりゃそうです







欧米人の毛質と日本人の毛質は全然違います

色 太さ クセ 毛流れ 毛量 ,,,,,





まずは「その違いを認める所」から始めなければならないのです...


いくら教科書的な「技法や理論」があっても 

あくまでも「ザックリな技法や理論」しかなく

十人十色を見定め、適応していくには





結局のところ戦況を知り 戦略を錬らなければなりません

鑑識眼というか 宮本武蔵の「観の目」のような

まずは「見抜く能力」が一番大切になるのです


そしてそれを身につける為には

好きになるのが一番の近道なんです....

不思議なことに好きになると それに関する情報がドンドン入ってきます



よく

「ベリーショートって難しいですよね?」

な~んて言われますが 私は一度も難しいと思った事はありません



なぜなら


答え(仕上がりイメージ)は切る前に出ているのですから

あとは公式を当てはめればいいんです

そりゃ答えが見えてなければ「難しい」はずですね...



一昔前は

あるヘアスタイルのパターンをお客様に「当てはめれば」良い時代でした


今は違います



かの カリスマ美容師でしたっけ?

男性美容師が上目線で押し付ける時代ではなく



大きな流行が無い分


個々の要望や髪質 骨格 ファッションなど

一人一人をフルオーダーでヘアをつくる時代です




「戦況を見て戦略を練る」



女性美容師がうけているのがよく分かります...




そういった意味で 私もまだまだですので

現場にこだわり 精進していきたいと思っております

      

                河野D(談)