今日午前中に福田内閣が新たに誕生しました。

 夏の参議院議員選挙以降2ヶ月間、そして、安倍前総理が国会を召集してからの2週間と空転を続けていた国会がようやく再開することになります。

 今後は総理の所信表明演説が行なわれ、各党による代表質問が衆参両院で行なわれます。その後、やはり両院それぞれにおいて予算委員会が開かれる予定です。予算委員会の後は、大臣所信表明演説が各委員会で行なわれ、続いて各党の一般質問が行なわれることになるかと思われますが、これだけで三週間近くの日程が費やされる見通しです。

 前総理が召集した今国会の会期はもともと短く62日で、上述の日程を終えると法案審議を行なえる日数が物理的に限られてくることになります。しかも、当初、今週の金曜日に行なわれる予定だった福田総理の所信表明演説が、時間的な理由から来週月曜日に先送りされることになりました。「背水の陣で臨む」としている福田総理ですが、「今国会ではなるべく質疑時間を取りたくない」と思われているのでは、と疑わしく見えてしまいます。

 私たちは厚生労働部門会議で議論し、すでに年金保険料流用禁止法案を参議院に議員立法として提出していますが、他にも障害者のご負担を緩和するために障害者自立支援法改正案、1日に120人もの患者さんが亡くなっている肝炎対策を支えて行くための肝炎対策法案も提出し、審議を行ない法改正を行なっていきたいと考えています。

 国民の皆様が政治に求めている課題に迅速に真摯に取り組むためには、これ以上の国会空転があってはなりません。この当たり前の認識を福田総理がお持ちかどうかは、11月10日で国会を本当に閉じてしまうのか、そのまま来年の通常国会まで国会審議を休まれるのかどうかで見えてくると思っています。

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