今日1時、参議院に民主党の議員立法である「年金保険料流用禁止法案」を提出してきました。

 これまで、国民の方々が納めた保険料は年金給付金以外で流用されてきていて、その総額はなんと6兆8,000億円にものぼります。赤字が膨らみただ同然で叩き売りするしかなくなったグリーンピアなどの箱もの施設に1兆5,000億円が使われ、年金教育やシステム経費には約2兆円もの保険料が使われてきました。

このお金の使われ方が正しかったかどうかはグリーンピアやサンピアなどの福祉施設の失敗を見るまでもありませんが、政府、厚生労働省、社会保険庁はお金の使われ方を精査することなく、保険料を湯水のごとく目的外使用していたうえに、少子高齢化を主な理由に国民に保険料率アップの負担を押しつけ、給付金削減を行なってきています。

 今月、私たちの要請で明らかになった事実は、社会保険庁職員と市町村職員が横領してきた保険料、給付金の総額が約3億7,000万円あったということです。

 それにもかかわらず、安倍内閣の通常国会において政府は保険料を年金広報や教育などに流用する事を公然と認める法案を強行採決しました。

 これ以上、年金保険料を無駄に使われないために、まずは納めていただいた保険料を他の目的に使用させることをやめることから改革を行なうべきとして、今日、保険料の流用を禁止する法案の提出となりました。

 大変残念なことに、国会開会中にもかかわらず自民党の内部事情が原因で国会は空転しています。せっかく提出した法案がいつから審議に入ることができるのかの見通しさえもわかりません。

 報道によれば自民党総裁候補は日本各地で街頭演説をする予定とありますが、街頭演説をしている時間があるのであれば、早々に新総裁・総理を決め組閣を行ない、一日も早く国会を正常に戻すべきではないかと思います。

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