大臣就任以降、そのはっきりとした物言い、庶民感覚を併せ持つ気さくな人柄等が報道される度に人気があがっている舛添厚生労働大臣。
 この夏の選挙で争点となった年金問題にどうやって対応をされていくのかに注目が集まっています。

 この間、長妻昭衆議院議員の質問主意書で明らかになったのが、社会保険庁職員、また、市町村職員による年金保険料や年金給付金の横領事件。その呆れた実態です。
 社会保険庁の職員が横領していた保険料等総額は約1億7000万円。
 市町村の職員によって横領されていた保険料等は総額で約2億円。

 すでに報道されているので詳しくは報告をしませんが、社会保険庁職員による横領では、事案件数50件のうち、未公開だったものだけでも17件、告発していないものが15件、処分できずと報告されたものが5件あるのです。

 もちろん、公金の横領は犯罪です。
 その犯罪行為に加担した人物を刑事告発はおろか事実さえも隠していた実態が明らかになり、舛添大臣は「盗人は一人残らず処分する」というような大変勇ましい発言をされました。

 実際問題、横領罪では7年で時効となるため現時点で7年以前に遡っての告発は厳しいのですが、国民が納めた年金保険料、または本来受け取るべき年金給付金が職員によって勝手に盗み取られていたという事実はあってはならないことで、責任の追求は行なうべきです。

 今朝、横領実態をさらにくわしく聞くために党として総務省、厚労省、社保庁の担当者から説明を受けました。被害実態もさることながら、驚いたのは責任についての社保庁の説明です。

『誰がどのような立場で、どんな管理体制の元で横領を許したのか?』
 との質問に対し担当者は言いました。
『既に退職した職員の責任ですが、住所がわからないもので…(調べられない)』

 は???
 集まった党の仲間みんなでビックリ。

『でも、社会福祉法人を監督する立場にいた局長が親戚に社会福祉法人理事長から車や現金をもらっていた問題では、厚労省に本人を呼んでヒアリングなどの聞き取り調査を行なったし、本人から実態調査をするべきでは??』
『住所がわからないので…』の繰り返しを続ける社会保険庁。
 さすがに先輩議員が声を荒げました。
『退職した厚労省OBは今、共済年金を受け取っているのに、何故住所がわからないのか!』

『いや、行方不明の方もいるわけで』
 すごい強弁です。
 確かに共済年金を受け取っているものの、OBの中には行方不明になっている人もいるから実態調査はできない、と言い切っているのです。

 被害総額や件数、被害のあった場所等は明らかにしたものの、これ以上の情報を公開する本気度は全く感じられないばかりか、私たちの質問にはあからさまに迷惑な顔をする社会保険庁職員。 
 こうした態度からは、舛添大臣が言われている発言内容との大きなギャップを感じてしまいました。
 
 ここからはあくまで推測です。私的見解です。・・・・


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