今日、安倍総理は内閣改造を行なっています。

 テレビの速報ニュースを見ていると、額賀財務大臣、町村外務大臣、高村防衛大臣など当選回数の多い派閥の領袖の名前が次々と報道されています。
 各局の記者、政治評論家などの論評では、『お友達内閣』をやめて大物や、安倍総理に批判的だった人物を起用する『挙党一致体制』にすることで党内の求心力を高めていくと言われています。

 改めて、あの参議院選挙は何だったのだろう、と思います。
 確かに、参議院選挙は政権選択を選ぶ衆議院選挙とは違うものの、安倍総理が誕生して初めて行なわれた国政選挙で示された国民の声は軽視できるものではありません。

 選挙を通じて安倍総理に「信任しない」と突きつけた国民の投票結果が、参議院における与野党逆転でした。ところが、安倍総理は素早く続投を表明、そして選挙結果は自身の改革を止めるなという声だと勝手な解釈をされ、人心を一新するために内閣改造を行なうとして、今日その改造が行なわれています。

 辞書で「人心一新」とは「世の中の人の気持ちをすっかり新しくすること」とあります。
 選挙で問われた自身の責任を棚上げし、内閣の面々を一新することが、果たして国民の気持ちを新しくするのでしょうか。疑問です。

(ホームページもご覧ください→http://www.renho.jp/)