昨夜のことです。
 夕方に学校から帰ってきた娘は、さっさと宿題と復習を終え、年賀状のお年玉懸賞が当たっていないかを調べて、ご飯を食べてお風呂に入って髪を乾かし、寝る時間までは漫画を読んだり好きなことをして過ごしていました。
 一方、息子です。娘より早く学校から帰宅したにもかかわらず、宿題の漢字練習は一文字書いただけでそのまんま。漫画を読んだり、カードで遊んだりしているうちに夕食。寝る時間が近づいていることに気がつき、宿題に取りかかりましたが、ダラダラモード。「お風呂に入りなさい!」との私の声に「えー!」と反論です。「髪の毛が汚れていて臭う!」と叱ると、しぶしぶお風呂場に。お風呂からあがってきて何を言うかと思えば、「ママ、リンスたくさんしたから、髪の毛いい匂いでしょ!」。「シャンプーはしたの?」と聞くと「あ、忘れた」。
 同じ双子で同じ環境で育てているにもかかわらず、この違いは一体何なんでしょうか…。
 ところで、フランスの06年度の出生率が2.00に回復したと発表されました。予測ではヨーロッパでトップになったと報道されています。フランスで人口を維持するために必要な出生率は2.07で、このままの回復傾向であればさらに成果が出てくる勢いです。少子化問題に対し、フランス政府は経済支援、育児休暇制度の充実、託児所の増設、公共交通費や文化施設入場料などの優遇措置、子どもが多ければ多いほど控除が行われる税制度の導入など、実に多岐にわたる支援を行ってきました。その結果、女性の出産年齢は上昇しているものの、1人の女性が生む子どもの数が増加、さらに言えば、労働人口に占める女性の比率も増え、働きながら複数の子どもを持つ女性が増えていることが統計からわかります。
 他方、日本では昨年に生まれた赤ちゃんの数が増え、出生率が1.26から1.29に微増しましたが、これは一時的な現象であって、子どもを生む世代の女性自体が減少していることから、将来的には出生率は下がるとの予測がされています。フランスの例からわかることは、政府が本気で取り組めば出生率を回復させることが出来るということです。ヨーロッパに外遊に行かれた総理がこうした観点で視察を行ってきたかどうかはわかりませんが、今のままの日本政府の少子化対策では効果はないということは明らかです。改めて、政治に求められる喫緊の課題であり、統一地方選挙、参議院選挙の争点は「少子化と高齢化」だと私は考えています。
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