「議員宿舎行きのバスがまもなく発車します」
夕方に議員会館内に流れる案内放送です。私は、自宅に住んでいるので宿舎に住んだことはありませんが、国会開会中の夕方に宿舎に帰る議員がいるのかな、といつも思っていました。
衆院事務局の調査で、国会と衆院議員宿舎を運行する「議員バス」の利用者が、国会開会中には平均2人で、一回あたりの乗車コストが4000円を超えることが明らかになりました。人件費や燃料代などの運行費用は年間3610万円。財源は国民に納めていただいた税金です。
調査の要請を行ったのは衆院事務局改革小委員会で、今後は宿舎に住む議員の意見を聞いて存廃についての方向を決めると聞いていますが、バスが運行を開始したのは1948年です。半世紀以上たった今、その必要性に疑問を感じます。