昨日(2月1日)新潟市内で、第73回地方委員会を開催し、2024春季生活闘争方針を確認しました。賃上げでは、定期昇給とベースアップを含めた賃上げ率を5%以上とし、定期昇給制度などがなく賃金実態の把握ができないなどの事情がある場合は、15,000円以上を要求水準とすることを確認しました。

 委員会閉会時に少し触れたのですが、私の経験上今回の賃上げ交渉は、組合員や世間の期待値も大きく交渉担当者は大変な交渉になるのではないかと感じています。私が直接賃上げ交渉の担当者だったころは、デフレ基調でベースアップの獲得自体が困難で、100円でもベースアップが取れれば良しといった時代でした。組合員も賃上げへの期待は今ほど大きくなかったと感じています。

その当時と比較すれば、100円程度のベースアップでは組合員の理解は得られないでしょう。事前の記者説明会でも話たのですが、今回の春闘は物価高に負けない賃上げが必要です。使用者の皆さんも一定程度の理解はあると期待しています。大手企業は、労務費を含めた価格転嫁を進めるための取り組みを! そして中小事業者は臆することなく取引先へ価格交渉を進めていただきたいと思います。

 連合は、経済も賃金も物価も安定的に上昇する経済社会へのステージ転換を目指します。