世代交代への仄かな想い
今日は、日本では、世の中の多くの所で、世代交代が語られる日であると思います。
4月1日をもって組織の担当者が大幅に変わるからです。
私も昨晩の会議をもって岩手県人連合会の会長を退きました。
私の場合は約11年間の勤めになったのです。
私は岩手県人会の第6代目の会長で、2007年以来の就任なのです。
岩手県人会の過去5人の会長は、病が原因でお亡くなりになられたのですが、県人会全員でお別れする機会がなかったのです。
この点は大変に寂しい想いでありました。
幸い、私は心身正常な状態で会長を退きましたので、今後も機会あるごとに皆様にお会いできるものと思っております。
これまでのことを思い起こしますと、私が会長になる直前に、岩手県人会創立30年記念の会がありました。
この時には釜石から「錦町の虎舞」を招待し、その元気な舞を楽しませてもらいました。
また、その後も、歴史的な南部岩手の舞をしばしば招待して、東京に住まいする県人会の会員が岩手県の良さをじっくりとかみしめることが出来るきっかけを造りました。
この間にも、三陸海の博覧会、三陸鉄道の開通、また、現在岩手県の大問題となっている、東日本大震災による多数の人的被害、等々、岩手県人会の大活躍によって乗り越えてまいりました。
東日本大震災に対する岩手県人会からの支援は莫大なもので、在京岩手県人からのふるさとに対する支援として、高く評価されました。
平成28年は、国体が岩手県を中心として46年ぶりに開催される年でした。
我が県人会は、このために30名に及ぶ日本国体視察旅行団を編成して、10月初めに北上、盛岡 等での研修旅行を行いました。
体育大会には両陛下も参加されましたので、旅行者の警備が厳しく、大変な経験もいたしました。
いよいよ年度の終わりも差し迫って、新しい県人会長も決まりました。盛岡出身の方で、私とは異なり、文芸分野のベテランの方にお願いしました。
これまでと違って面白いお話も聞くことが出来るのではないか思います。
お名前は 鈴木文彦 様 です。
元文芸春秋社常務取締役で、文芸雑誌編集者、「オール読物」の編集長も長く勤められたそうです。
現在は野村胡堂・あらえびす記念館(紫波町)の運営審議会委員、岩手日報社発行の「北の文学」編集委員などを務めております。
平成29年(2017)4月1日
瀬川 爾朗