花巻空港随想 | 瀬川爾朗blog

花巻空港随想

私ども、在京人は羽田空港、成田空港にはしばしばお世話になり、生活必需品のごとく感じている訳ですが、

岩手県唯一の本格的空港である花巻空港については何となくご無沙汰している感があります。

ところが最近、たまたま花巻空港に着陸する経験をし、色々な思いが込み上げてきました。



私は仕事の都合でよくヘリコプターに乗ります。

ヘリコプターほどおもちゃじみた乗り物は無い、と思うのですが、そのおもちゃがいかに強くいかに安全であるかは驚くほどです。

15-16世紀のレオナルド・ダ・ビンチの絵にある空飛ぶ機械がそのまま今使われているのではないかと思うほどです。


ヘリコプターは一般の飛行機よりも小さいので、小さな飛行場やヘリポートを使う事が多く、地方の飛行場には良く行きます。

飛行場は小さいものでも一望に見渡せる1000~2000mの空間ですから、やはり大きい。

それの建設と維持管理には多大のお金がかかっていることは一目瞭然です。

ただ、地方空港は1日2~3往復の場合が多い為、航空機の離着陸時の30~40分を除くと、ほとんど人がいないということにも驚かされます。

空港にヘリコプターが入る時には、小型機専用離着陸場へ行く事になりますが、この場所もまたかなり寂しい所です。


一方、最近の空港は大変に警備が厳しく、誰もいない場所で警備員の歩哨が立っています。

トイレに行きたいと言うと、トイレまで付いてきてくれます。

この時のヘリコプターには、岩手県人として乗ったわけではないのですが、事務所の方に中尊寺の写真の入った希望王国いわて文化大使の名刺をお渡ししたところ、大変表情を和らげて受け取っていただきました。



ああ、やはりここは岩手県の空港なのだと改めて親近感を持った次第でした。