両親が老健に入所してからしばらくたった頃の話です。


日中の両親の様子は面会に行くのでわかるのですが、夜がどんな様子がわからなかったので、スタッフの方に聞いてみました。


自分が入所者という意識よりもここで働いている看護師という意識の時がたまにありますよ。と言われました。
ステーションに入ってきて、カルテを見たりしていたのでそこはちょっとこちらも都合が悪いので、ダミーのカルテを作って「婦長さんの席」を作ってそこでお仕事をしてもらっています。
ということをお聞きしました。


きめ細かい対応をしていただきありがとうございます。
婦長でもなかったのに、ここに来て婦長さんに昇格できてよかったね、お母さん。


夜間眠れないときは、時々婦長さんの席に居ます。夜になるとスタッフが少ないので、ナースコールが鳴ると「ここが鳴ってたよ」と教えてくださいます。


昔とった杵柄?
ナースコールが鳴ると反応するのね。ナースコールの使い方はわからないけど、どこが鳴ったかはちゃんとお仕事できるのね。


いつも生き生きと看護師の仕事をしていた母の姿を思い出しました。
母が亡くなった後に片付けものをしていたら、患者さんからのお礼の手紙がたくさんあったよね。
きっといい看護婦さんだったんだよね、おかあさん。