農業だけではありませんが近年コロナや世界情勢の大きな変化でとても大きな影響を受けています。コロナによる業務用流通のストップにより、お米の在庫が増えて米価が大暴落、そして燃料高騰による資材の高騰、燃料代、ビニール、マルチ、肥料、農薬、容器、袋、物流費すべて高騰しています。仕入が高くなり販売単価が安くなるというなんとも辛い状況です。農業には平気で2倍3倍と変わる販売相場があるのが特徴でギャンブルに近いところもあります。農業法人としてはそのリスクを減らして安定経営することが今後も課題として取り組んでいく必要があります。
この大変な時代をどう乗り越えていけるか。逆にこんな時代だからこそいろいろと考えるきっかけや新しいことにトライするきっかけを与えてくれたともいえます。私たちがやるべきことはなんだろう、私たちにできることはなんだろう、社会やお客さまから求められていることはなんだろう。
農業を初めて10年、初心に振り返り改めて考えさせられます。そんな想いで新規事業を企画したり、新商品を開発して私たちの進むべき道を模索しながら進んでいます。
つづき農場が生産した酒米「夢吟香」の甘酒と古代米入甘酒
古代米の赤米と黒米
今試作中の小松菜とホウレン草の野菜パウダー
阿久比米れんげちゃんコシヒカリから作った炊き込みご飯
ここ最近作った新商品の中でも圧倒的に人気なのが炊き込みご飯。地元の草木農産物直売所の加工部門として親しまれていた「みち草が」閉店してから2年。多くの人から愛されていたこの味をなんとか残したいという想いから、私たちが承継させていただき復活をさせることができました。復活販売当日には、新聞効果もありこの味を待ちわびていたお客さまがズラーッと長い行列、多くの人から喜びの声と感謝の声をいただき、不安はありましたがやってよかったなという想いでした。
今までお米や野菜を直接販売してきて多くの方に喜んでいただいていましたが、今回炊き込みご飯を販売して思ったことは、ただ喜んでもらえるだけではなくプラスで感動も感じられたことです。考えてみると私も日常の食品をスーパーで買うときと飲食店でご飯を食べるときでは同じ食品でも違う喜びがあり、飲食店ではプラス楽しさやワクワク感があるなと思います。日常では食べられないものや他にはない付加価値のある商品というものにはプラスで感動を与えられるんだなという実感、今後はこういう商品も展開していきたいと感じました。
もう一つ、私たちの取組で非日常の体験ということで昨年から始めた農業体験。田植え体験と稲刈り体験では多くの子供たちの笑顔や楽しんでもらう姿を見ることができました。都会では見ることのできない風景や農業の現場、農業機械に乗ったり、泥んこになったり、楽しんでいたのは子どもたちだけではなく実はお父さんお母さんだったり。私も小さい子を持つ親として、子どもの喜ぶ姿が自分の喜びです。他では経験できない体験や私たちにしかできない体験を多くの方へ提供して喜んでもらえることを目指していきたいです。そして今年は新たに、トウモロコシ、サツマイモ苗の定植とトウモロコシ収穫、サツマイモ堀り、みかん狩りも企画予定です。どれも日にちと人数限定ですので、申込開始日当日にお申し込みいただきたいです。そしてもう一つ新たな取組として田んぼのオーナー制度を今年から行います。10組の家族や友達や会社などのグループにオーナーさんになっていただき、田植えや稲刈りを手作業でやって自分達のお米を作ろうという企画です。仲間で楽しくお米をつくり、農業や食に関心をもっていただけたら嬉しいなと思います。ともに汗を流して泥だらけになり手間をかけて作ったお米が美味しくないわけありません。ストーリーのあるお米作りでみなさんに喜んでいただけたらと思います。
最後に、昨年は愛知県農業賞という名誉ある賞をいただくことができました。これは従業員や地域の方々の支えがあっていただけた賞であり、日頃から皆様には大変感謝しております。今後もこの賞に恥じぬように社会へ貢献していきたいと思います。
本当に最後に、おまけです。
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タイトルは「アグダン☆Cheer ~農家盛り上げ隊~」
農業を楽しく、おもしろく、かっこよく発信!
いろいろな農家さんとコラボしてダンスしていきますのでぜひたくさんの方に見ていただきたいです。