お値段据え置き(アブラキサン3クール目) | 鬼の霍乱

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年下の旦那さまと乳がん治療中の嫁の
珍道中的結婚生活をのらりくらりと綴ります。

アブラキサン3クール


投与日。



眉毛が奇跡的に


自然な感じ。



こりゃー朝から


縁起が良いぜ。



本日の勝負服。



赤いフリルのスカートに


黒のシフォンのブラウス。



フラメンコか。



カスタネット叩く勢いで


クリニックへ。



「体調はどうでしたか?」



「問題ないです。」



久々の問題なし。



体調良いって


素晴らしい。



「しこりの様子はどうですか?」



「前よりちょっと


柔らかくなった感じです。」



「大きくなったり


してませんよね。」



いつも無口で


無表情の主治医。



笑いながら


冗談言ったよこの人。



しかもなんつー


ブラックジョーク。



メンタルが弱ってたら


気にするだろうが。



まぁ鬼レベルで


ハート強いけど。



元気なら


トップロープからの


ウエスタンラリアット


かましてたところだ。



順調にいっているからこそ


言えるんだろうと解釈。



許してやろう。



相変わらずの


上から蓮華。



ラッキーさん投入。



標準投与量。



看護師さんに質問。



「体重減った分


どのくらい減らすんですか?


大さじ1杯ぐらい?」



「もっと少ないですよ。


小さじよりちょっと多いぐらい。」



「じゃあ中さじぐらいですか?」



「少し減っても


お値段は変わらないんですよ。」



話しそらされたー。



しかもそそくさと


いなくなったし。



お値段据え置き。



割引なんて


考えてもいなかった。



これで熱出なかったら


サラッと五寸釘打ってやる。



戦闘力高過ぎ。



無事終了。



おかんが駅までお迎え。



ズラ付き帽子で


首がかゆい。



ケア帽子に


被りかえようと思ったら



「コーヒーこぼしちゃった。


エヘヘ。」



このおっちょこちょい。



投与当日は


めっちゃ元気。



だーけーど


2回発熱しているという


前科がある。



布団でゴロゴロ。



服がまとわりつくのが


うっとうしい。



パンツ一丁で


毛布にくるまりニヤニヤ。



変態か。



週末は無理せず


ゆっくりのんびり。



薬が効くことを


信じながら。



熱が出ようと


体が痛くなろうと


負けんぞ。



どーんときやがれ


こんちくしょー。



あっやっぱり


ほどほどで。




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