2013年1月25日。
前週に乳がんの告知を受けた。
今回はリンパの組織診の結果により
治療方針を決定する。
インフォームドコンセント。
全摘か温存か。
CTの紹介状をチラ見した時に
N1って書いてあったので
腋窩リンパ節転移は間違いないだろう。
一応家族にも相談。
殿は温存が可能なら
した方が良いのではとのこと。
おかんは再発が怖いから
全摘してしまえばとのこと。
ジジイは大事なことだから
自分で納得して決めろとのこと。
確かにおっしゃる通り。
つーか想像インフルエンザ騒動で
まだ決めてないんですけど。
しかも風邪で微熱あるし。
もう1回主治医に話を聞いて
その場で決めよう。
またしても1人でクリニックへ。
待ち時間もなくすぐに呼ばれる。
主治医相変わらずの
半端ないまばたき。
「リンパ節の組織針の結果も悪性でした。」
想定内。
「ステージでいうとⅡbになります。」
当初の予想的中。
「4年も放置していたから
ちょっとビビっていたんですが
思っていたより良い結果でした。」
ちっとも良い結果ではない。
でもなんかホッとした。
思わずニヤける。
主治医困惑。
「これから治療についての
話し合いをしたいと思います。」
その前に聞きたいことがある。
「私おとといから熱があり
地元の診療所で風邪って言われたんですが
乳がんと何か関係ありますか?」
「検査結果と腫瘍マーカーから見ても
問題ないのでただの風邪ですね。」
ただの風邪って…
主治医よお前もか…
「全摘か温存かまだ決めてないんですが。」
「実は私から提案があります。」
なんだ???
「蓮華さんの場合
腫瘍が少し大きいので(2.8cm)
先に抗がん剤を打って小さくしてから
手術の方法を考えてみてはどうでしょうか?」
は???
いきなりなんなんだ。
2つの内のどちらかじゃなくて
次のカードを出してくるとは。
想定外。
抗がん剤って…
生き地獄のイメージしかなんですけど。
「抗がん剤ってやらなくちゃダメなんですか?」
「リンパに転移がある場合は必須になります。
今は吐き気止めも性能が良いので
昔のドラマみたいではないですよ。
ここのクリニックで通院で出来ますし。」
まるでこちらの心を読んだかのような。
やるな主治医。
「もし私がここで手術を選択することも
可能なんですよね。」
一応食い下がってみる。
「可能ですが…
蓮華さんの場合は今だと温存でも
パンケーキの形で周りの組織も含めて
5cmほどくり抜かないとならないので
鎖骨の方の皮膚をひっぱって
持ってくることになってしまいます。」
…貧乳だからな。
それにしてもパンケーキって。
貴様乙女か。
「蓮華さんはまだ若いですし
この先の未来を考えたら
手術のリスクを減らして
より良い生活が出来るようにした方がいいかと。」
未来の生活のため。
なんかグッときた。
というか今の言葉に
完全にオチてしまった。
完敗だ。
「それでは先手必勝でお願いします。」
「分かりました。
まれに腫瘍が大きくなる場合がありますが
それは了承して下さい。」
その場合は今度こそ
サソリ固めきめてやるぜ。
「蓮華さん血管見せて下さい。」
へ???
右手の血管を見せる。
「細いですね。
これでは点滴に耐えられないので
腕にポート埋め込みましょう。」
今なんと???
「ポートってなんですか?
埋め込むってことは
人造人間みたいな感じに?」
主治医またしても困惑。
「3cmぐらいのシリコンを
静脈につないで点滴を入りやすくします。
局所麻酔で出来ますから。
翌週の29日30日に提携の病院へ
入院して埋め込みましょう。」
完全に主導権握られてる。
だけど頼もしいぜ主治医。
これでやっと治療が始まる。
初入院も控えている。
ちょっとワクワクしてきた。
と思っていた矢先…
こともあろうにー!!!!!
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