マヤの長老 来日8話 | Rendo 

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錬堂の日記

マヤの長老来日 第8話

2008年3月20富士の麓で・・

そんな大したイベントにしようとしていなかったのに・・

それも・・雨の中で・・

まして、そのイベントにマヤの長老やパートナーのエリザベス、沖縄の比嘉君や沢山の人など呼ぼうと思ってもいなかったのに

何故、私のやる事は、こんな大袈裟になってしまうのだろうか?

その時、200?年に撮ったオーラ写真の分析を思い出した

その時の分析は

「貴方は・・宇宙的な大きな愛のオーラを惜しみなく全ての人達に降り注ぐ

そして注がれた人達に大きな変化が表れて・・それが自分の力とか運命とかと勘違いを起こすほど変化させる

だが・・それは貴方のオーラの力がそうさせているもので

貴方のオーラが行き届かなくなった時、その効力を失う

それ故に、貴方はもっと寛大な心を持って、人と接し、自然と調和して

宇宙からのメッセージを伝え広げなければならない」

と解析されていたけど

この大きくなってしまったドンチャン騒ぎも・・そのオーラの成せる業なのか?

まあ、色々、あるだろうけど

どうせ・・人だから・・大した事は・・出来ないに決まってる

人間界においても・・自然界においても・・まして宇宙界の事を伝える事などできないし、手が届く訳でもない

とは言っても・・不思議な事に私と何らかの縁を持った瞬間に・・

芸能人であれば大きな仕事が入って大ブレークしてCMの依頼も入り、一躍有名タレントに

ミュージックアーチストも大ヒットを出して紅白まで出場した者、世界で一番となったグループがいたり

こまかいところは・・友達の銀座のクラブに言った途端にお客さんがどっと来て満席になったり

何故か?発展していく

 

「アッ・・それよりも・・このドンチャン騒ぎを起こすだけ起こして、あと、どうするか、考えていない」

集まった80人ぐらいの人達は「どんなふうに始まるのだろう?」

そんな思いがドン長老を囲んでサークルの中に盛り上がっていた

どうしようか・・ドキドキしてたら

ドン長老の低く、独特の通る声がザワザワしていた空気を鎮めるように演説が始まった

サークルは何か得体のしれないパワーによって固められ一体となって全ての参加者が固唾をんで聞き入った

それを、流暢に鈴木美穂ちゃんが通訳をしていく

その声は力まず、自分の感情を押し殺し、長老の話す事を淡々と伝える

やっぱり・・皆から何と言われても・・美穂ちゃんに通訳を頼んだのは「間違いでは・・無かったんだ」と思った途端、なぜか・・目から涙が一滴、こぼれ落ちた

演説だけでは終わらなかった

マヤのファイヤーセレモニーも執り行うと言う

聖地でもないところで、なんで・・ファイヤーセレモニーするのか?と今回のツアー中に聞いた事がある

長老はこう答えた「聖地とは様々な要素がある。人々が集い、思いを寄せる事ができたならば・・そこはすでに聖地なんだ」

それでもグラウンド場の真ん中でファイヤーセレモニーをするのは・・まずい・・かも・・と思った

もう、こうなったら止めようがないし

後は・・どうなってもいいか!!と気持ちを切り替えて

ファイヤーセレモニーの準備にかかった

マヤのファイヤーセレモニーは主にローソクが使われる

ローソクは黒い煙が出るのであまりいい感じはしないけど

習慣の違いだから・・まあいいかあと思っている

公的な球技場だから焚火?は禁止となっている事を理解して貰い

セレモニーはフラワーセレモニーとなった

パートナーのエリザベスが花びらの入った籠を持って

その優しい手で皆に花びらを頭から振りまいてくれる

一瞬、花びらの香りがして花びらはひらひらと身体にまとわりながら地面に落ちていく

その厳粛で聖なる十数分間のフラワーセレモニーが終わり

そのあと比嘉君にドン長老から水晶のスティックが渡される

そして、ドンが「ランボー!!」と呼んだ

だから・・「ランボーではなくて、レンドー・・だってば」

その時はサークルの外側でセレモニーを見ていたので

みんなの人垣をかき分けてサークルの中心に出て、ドンの前に立ち、ドンの優しい目を見て話を聞いた

美穂ちゃんはこの時には訳してくれなかったけど・・

多分・・このツアーが無事に終了するのはランボーがいなければ成功しなかっただろう・・感謝している・・と言っているに違いないと妄想しながら

ドンから一粒の大きめの水晶を授かった

受け取って長老の手を握り、握手した、寒いけど・・ドンの手は温かった、今度は目から涙が5,6滴こぼれ落ちた

同行した荒井ちゃんにも一粒の水晶が授けられた

見比べて、どっちが大きいか見せ合う

アレッ・・荒井ちゃんの貰った石の方が・・ちょっと大きい

思わず荒井ちゃんと目を合わせてニッコリ笑って取り替えようとした

荒井ちゃんはすぐに手をひっこめ、水晶を握りしめた

「大きさじゃないんだよ」と言いながら

ポケットにその水晶を入れようとした時

誰だか憶えていないけど・・誰かが・・

「わーー、いいなあ・・私も欲しいなあーー」と言った人がいた

振り向いて、貰ったばかりの、その水晶を、その人に手渡した

「猫に小判」「レンドウに水晶」だった事に気がついたからだ

集まってくれた人達もサプライズ的なこの出来事に居合わせただけで

「幸福でした」と喜んでくれた

それは雨の中でもドンと一緒に時間を共有したいと思う気持ちに対しての「ご褒美」なのだと思う

時間的にはたった1時間ぐらいの出来事だったが私もこのイベントを開いて「本当に良かった」と思った

奇しくもこのイベントが本当のファイナルイベントとなって、同行した者、参加した者、手伝ってくれた者に対してドンがこのツアーの労をねぎらう機会となったのである

名残惜しい気持ちを押し殺して、移動の準備にかかる

これから千葉に向かって出発だ 今回のツアーの目的は全て終わり、明後日の出発までは何もなくゆったりとした時間を過ごす予定となっていた

ありがたい事に朝霧から東名高速に入った頃にはすっかり雨も上がり

車の振動がバイブレーションを作っていて気持ちが良かった

車外の流れる景色を眺めながら今回のツアーを振り返ってみた

昨年、ひょんな事で、ペルーで開催した長老会議に参加しなければならなくなってツアーに参加して、世界中のシャーマンと縁を繋ぎ、マヤの長老との出会い、「縁した人には・・出来る限りの事をする」と言う考え方を持っている私は今回のツアーの話が出た時も、

「ドンが・・無事に・・やりたい事を達成できるように」と願い

自分で出来る限りの事をしただけだが

そのお陰で今まで気づかなかった、知らなかった事を知る事になった

それが、自分の人生に何の役に立つかは・・判らないが

空想的なような、作り話的のような話が次から次へと出てくる

まるで映画「ロード・オブザ・リング」のような話が私の目の前で話され、議論される

今まで、こんな話が存在して、語り継がれ、そして、こんな話が好きな人達が大勢いた事に驚いた

そしてシャーマンを目指して祈りをし続けている人がいたのも驚いた

まあ、今回、ドンが体調も大きく崩すことなくツアーが終わって良かったと思う

何かあったら・・日本の恥になると思う 「無事に終わって良かったーー」

そんな事を考えながら、気持ちのいい充足感と達成感を味わっていた

この時、それから、厳しく、辛い、悲しい、・・そして、楽しい事が次から次へと「神々の試練」のような出来事が起こってくるなど予想だにしていなかった。

 

マヤの長老来日の話を見てくれてありがとうございます

マヤの長老来日の話はこれで終わり
次の神々のシリーズに入ります
来週の水曜日までには何にするか?
決めておきます・・更なる旅の奇行・・違った寄稿続けていきたいと思っています