今回の依頼人は、
戸籍も住民票もない、どんな人生を送ってきたのかわからない癌患者 武村(塩見三省)
しかも依頼してきたのは、本人ではなく入院先の医者で、
その患者の正体を調べてほしい と

てっきり、家族が見つかって最後は家族に看取られながら亡くなるのかと思ったが、
ちょっと違ったわね

小説家?
45年前の爆弾犯?
と思いきや、
爆弾犯に爆弾の作り方を教えてもらって、
死ぬ前に本当の爆弾を作って、本当の爆弾犯になろうとした小説家志望の人間だった

小説も目が出ず、自分の価値を見出せず、
本物の爆弾を作って、本物の爆弾犯になることで、本物になろうとした

島田(江口洋介)が、爆弾を抱えた武村と向き合い、爆弾よりあなたの小説の方が価値があると言う
武村は、自分の価値を認めてくれた島田に救われた

私も死ぬ前に、島田のような人に会えたらいいな
私の価値を教えてほしい
自分では見つからないのよ