小さい頃は兎に角知りたがりだった。
他者の考えていることが何となく解った。
寝ている布団から這い出て歩き廻る夢遊病だった。
自分が視ているものを他者が視てないことを知らなかった。
不可解な存在に対する怖さはなく嫌悪感を感じていた。
尊敬できる師から不可解な存在の一端を学び、そして決別をした。
所謂霊的な世界から離れて10年余り。またこの世界に戻る決意をした。
それは必然で己の宿命を受け入れる覚悟ができただけ。
寄与された能力は独りよがりの限られた小さな輪から離れたんだ。
今の場所からは『輪』である事すら確認できない程の広い世界に。
私の能力は私の為ではなく、必要としてくれる誰かの為に使おう。
信じる信じないの話ではない。信じてもらう為に使うわけじゃない。
必要としない人には砂漠の砂一粒程の価値もないもの。
必要とする人には砂漠の砂一粒以上の価値があるもの。
あなたが貴方であるように、わたしは私で在り続ける。
それ以上の意味も理由もない。
霊能者は全知全能でもなければ幸せそのものを与えることもできない。
あなたが迷った時、暗闇に道しるべとなる光を見つける手助け程度。
それでも笑顔になるなら、無価値ではないと思いたい。
誰かが私を必要としてくれるなら、いつか出会える。
「初めまして」ではなく「やっと逢えましたね」と。