吉祥寺の書店に勤める契約社員の谷原京子。彼女の最大の悩みは、仕事のできない店長であった。

 

 これだけを聞くと、上司や先輩の愚痴を言いながらも、悪戦苦闘する物語かと思いきや、ところがどっこい、さすが本屋大賞にノミネートされた作品です。

 

 前半こそは、色々な問題に耐えながら、仕事を続けていく試練の物語なのだが、後半も後半に差し掛かると、なんとこれまでの伏線の回収作業になっているではないか。

 

 油断して読んでいた人にとっては、読み返すはめになるだろう。最初からしっかり【観て】いないといけないのだ。最後の予想を見事ひっくりかえす辺りは、かなりの驚きである。

 

 ただ、もう少し、そうなったことに対する理由付けが欲しかったとは思いましたが、それでも意外性のある素敵な作品には間違いないです。