早稲田大学在学中の1956年。初めての個展「人間の土地」が大きな反響を呼び、写真家としての活動を始めた。

 

 この写真集は、まず明治日本の産業改革の遺産として世界遺産に認定された軍艦島をスポットにしている。

 

そこに暮らす炭鉱労働者たちとその家族の姿をとらえた第一部「緑なき島」となっている。

 

 

 

 もう一つが、鹿児島・桜島の大噴火により、地中に埋まってしまった桜島東部の集落・黒神村を取り上げた第二部「火の山の麓」にまとめられています。

 

 いずれも、過酷な環境下で生きる人々の力強い姿が、リアルかつストレートに捉えられている。

 

 彼はその後、東松照明、細江英公、川田喜久治らとセルフ・エイジェンシィ「VIVO」を結成するなど、現代日本の写真界において、大きな影響を与えた人物の一人である。